afterstory＃7 ページ29
目「あ、図星？笑」
「...うん」
目「可愛い笑笑 ほんと可愛いな〜」
手を繋いでない方の手で、ぐしゃぐしゃと頭を撫でられる
「もーやめてよ笑笑」
目「なんで？笑 撫でられるの、好きでしょ？」
「...ん」
目「そういうところも可愛い笑」
いつになっても素直になれない私に、蓮はいつも可愛いと言ってくれる。
...甘やかして素直にさせる作戦なのかな、分かんないけど。
目「お母さんに泊まる許可もらった？」
「うん」
目「主治医の人には？」
「もらってないけど、大丈夫じゃない？」
念の為ということで、蓮の家に泊まる時には許可をもらうことにしている。
主治医の先生に許可なんてもらってないけど、まあ、大丈夫だよね。先生優しいし。
目「あとで怒られても知らないよ？」
「大丈夫だって、先生優しいから」
目「そういう問題じゃないんだけどな笑」
「まーまー、早く行こうよ」
近頃は蓮の家に泊まること機会がなかったから、久々でかなり舞い上がってる私。
舞い上がる＝浮かれてる
じゃないからね。
目「なんかテンション高くない？」
「んー、まあね〜笑」
目「まあ俺は、Aが嬉しかったり楽しかったらなんでもいいよ」
「.../////」
目「ねえ、今のどこに照れる要素あったの？笑」
はぁ...蓮好きだぁ...
なんて、素直に言えないんだよね。
...私も素直になれたらいいのに。
.
「もしもし辰哉？」
深「え？おまっ...え？」
ある日、辰哉に報告してないなと気づいた私は、辰哉に電話をかけていた。
「ごめん、いきなりの報告になって。
引っ越しっていうのは治療の為だったの
それで、そっちに戻るつもりはないかな」
深「いや、それは理解したけどさ...
え、お前さ、声...」
「ああ、治療したから。
言いたいのはそれだけなんだけど...」
深「ひっさびさに喋んのになんか冷たくね？笑」
「うん、そんなことないと思うな〜(棒)」
深「お前、あのなぁ...笑
...まあ、元気ならそれでいいわ。
またこっち来いよ？めめもいるし」
「うん、って、蓮はこっちで一人暮らししてるよ」
深「え、はぁ！？」
「じゃ、またね☆」
少し強引に電話を切った。
だってね、横にいる蓮の表情がむすっとしてる。
これは、寝れないやつかな...？笑
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作者名：こようぃん
| 作成日時：2020年12月6日 14時
