学年一モテる目黒くんと、私。【黒】 (ページ19)

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＃19 ページ19

深 "めめ、上村結と別れたんだってな"

"...うん"

深 "まーそうなるだろうなーとは思ってたけど"

"..."

別れた、と言ってもあくまで噂で。

本当に別れたかなんて目黒くんに聞かないと分からないし...

.

その夜、よく考えたら連絡先交換してたな、なんて思い出して、目黒くんに噂の真相を聞くことにした。

いつもはこんなことしないけど、今回ばかりは何故か気になる。

それは目黒くんを好きだからか、心のどこかでは目黒くんと付き合いたいと思っているからか...分かんないけど。

Aいきなりごめんね、一つ聞きたいことがあるんだけど...

返事が来るまで勉強しておこうと机に向かうと、アプリの通知音が鳴った。

見てみると、目黒くんからの返事だった。

目黒くん結とのこと、でしょ?

どうして目黒くんは勘が鋭いんだろう...

顔を見てるわけでもないのに。

A...うん。別れたって噂、本当?

トークを開けたままだったのか、すぐに既読がついた。

目黒くんうん、ほんと。結とは別れた

A仲良さそうだったのに、なんで...?

なんで、は聞き方悪かったかな...

そう思って返信を取り消しにしようとしたけど、すぐさま目黒くんから返事が返ってきた。

目黒くんAちゃんが好きだから、別れた。それだけ。

A私と付き合いたいから、別れた、ってこと...?

これは完全な自惚れだけど、そう都合よく解釈してしまう。

目黒くんそうだよ、それ以外に理由なんてない。

目黒くんでも、直接言いたいから今は言わない。だから、明日の放課後、教室で待ってて

A目黒くん、あのね、私は、

目黒くんじゃあ、また明日

何かを察したのか、無理矢理話を切り上げられた。

「目黒くんだめだよ...」

...離れられなくなっちゃうじゃん。