学年一モテる目黒くんと、私。【黒】 (ページ13)

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＃13 ページ13

～Fukazawa side～

Aが突然家に来た次の日、朝一で4組に行った。

深「めめ...目黒、いる？」

4組の子に声をかけて、めめを呼んでもらう

クラス中から歓声が聞こえるけど、スルー。

そういうの、面倒だし。

目「なに？」

深「ちょっと、出てきて」

教室から出てきためめを、非常階段のところまで連れて行く

ここなら人はほとんど来ないし、何か聞かれることもない。

深「あのさ、俺、Aのこと奪っていいわけ？」

目「なんでAちゃん？」

深「めめ、Aのこと好きなんだろ？」

目「...」

深「でも、めめは結と付き合った。
だから、俺が奪っていいよね？」

何も間違ったことは言ってないはず。

それに、俺もそろそろこの恋に決着をつけたい。
...長年秘めてきた、この思いに。

.

.

目「...いよ」

深「え？」

目「いいよ、奪っていいよ」

深「...本気で、言ってんのか？」

目「そりゃそうでしょ。
それに、俺は結と付き合ってるから。
浮気するとか最低だし」

深「...じゃあ、遠慮なく行かせてもらう」

目「...どうぞ」

何を考えてるのか全く読めないめめを置いて、俺は自分の教室に戻った。

.

～You side～

困惑、でも、嬉しそうな表情を浮かべて辰哉が教室に戻ってきた。

隣の席の椅子を引いて、座る。

その様子が普段とは違って、少し気になった。

"何かあった？"

深 "...いや、何も？"

嘘だ、絶対何か隠してる。

顔に嘘ついてますって、書いてるし。

耳が聞こえない分、人の感情を読み取るのは得意だ。その上、辰哉は表情の変化が分かりやすい。

"嘘つかないで"

深 "これは、今、言えないことだから。
時が来たら言うよ"

"時が来たら...？"

深 "先生来たし、戻るわ"

その日は終始、辰哉の様子はおかしかった。