高卒男、恋をする【紫】 (ページ7)

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＃7 迷いページ7

それから、深澤さんから連絡が来たのは2週間後

甘いものを食べに行かないか、という提案だった。

行くの？行かないの？

さっきからそう自分に問いかけているけど、中々答えが出ない。

もう、深澤さんとは関わらないって決めたのに。

実際誘われたらどうしようか悩んでいる自分がいる。

「...照、空いてるかな」

こういう時は高校生からの仲である照、岩本照を呼んでご飯を食べに行くのが普通だった。

A今週末空いてる?

とりあえずLINEをしておいた。

照は既読つくのが早いから...って言ってたらもうついた、やっぱり早いな

照空いてるよ

Aじゃあ、いつものとこでお願い

照おっけ

いつものとこで、と言っただけで通じるのは照くらいだ。

どちらかに悩みがある時に行く場所、それがいつものとこ、だ。

普通のカフェだけど、高校生の時から通っているところで、私も照も顔馴染みの店だ。

お互い悩み相談をしているのは、オーナーも知っている。

.

.

岩「お待たせ」

「大丈夫、今来たとこだから」

いつも大体の時間を決めて、先に着いた人が席を取るスタイルだ。

今日は、家を早く出すぎた私が先に着いた。

オーナー、いつものお願いします

と注文して照は私と向かい合わせの席に着いた

岩「で？何があったんだよ」

「関わらないって決めた人に遊びに行こうって言われてどうしようか悩んでる」

岩「ストーカー？」

「違うよ」

深澤さんはストーカーなんかじゃない

私を助けてくれた、大袈裟に言えば命の恩人だ。

「後ろから付けられてた所を助けてくれた人なんだけど、私はそれっきりだと思ってたの。
そしてら、名前教えて、連絡先交換しよ、とか言われて...」

岩「いや、それはやばいだろ」

まあ、ここだけ聞いたら普通にやばい人だよね...