#25 ページ25
リハビリをして、3週間程度で退院することができた。
深「思ったより早かったな」
「担当医の先生にも言われました、それ」
ここまで回復が早い人は珍しい、とも。
そりゃあ、死ぬ気でリハビリを頑張ったからね
早く、辰哉さんの隣を歩きたくて。
「早く、辰哉さんと出かけたかったから、リハビリ頑張りました、」
深「ねえ、もう、可愛すぎるって」
「どこがですか...?」
今のどこに可愛い要素があったのだろうか。
深「そーいうさ、男が喜ぶようなことをサラッと言うところとか。もう、なんかさ、嬉しいとかじゃなくて可愛いって思っちゃうの」
「...よく分かんないです」
深「分かんなくていいよ、Aはそのままでいてくれたら」
そう言ってぽんぽん、と頭を撫でられた
辰哉さんがよくやる、癖?だ。
「辰哉さん」
深「ん?」
「好きです」
深「俺も好き」
柄にもなく、幸せだなぁなんて思う。
もうすぐ別れの季節が訪れるなんて、この時は思いもしなかったな
.
.
深「お疲れ〜」
「今日もありがとうございます」
深「んーん、いいよ〜
俺が会いたいから来てるんだし、ね?」
「...嬉しい、です」
深「...可愛い」
「...っ」
あれから辰哉さんは、大学に迎えに来てくれるようになった
講義が終わったらそのままデートしたり、時には遠出してみたり。
辰哉さんと過ごした日々はどれも輝いていて、私の宝物だった。
そんなある日、母から一本の電話が入った。
電話の内容は、幼馴染が地元に帰ってくるから、会わないか、とのこと。
久々に会いたいし、即OKした。
今思えば、OKしなければ...とも思う。
けど、私の中の幼馴染は中学生の記憶で止まっていて、今どうなってるかなんて分からなかった
だから、仕方がないといえばそうなのかもしれないけれど。
436人がお気に入り
この作品を見ている人にオススメ
「SnowMan」関連の作品
作品は全て携帯でも見れます
同じような小説を簡単に作れます → 作成
この小説のブログパーツ
作者名:こようぃん | 作成日時:2021年1月3日 14時