＃16 ページ16
深澤さん全然大丈夫!わら
深澤さんまたデートしたいんだけどさ、いつ空いてる?
岩「デート、か」
「うん、...どうしたの？」
少し照の様子がおかしくて、気になった
岩「...いや、なんにも」
A急ですけど、明日、講義終わってからだったら空いてますよ
急すぎたかな、なんて思うけど...
裏を返せば、それだけ早く深澤さんに会いたい、とも取れる
深澤さんおっけ!授業終わる時間言ってくれたら大学まで迎えに行くよ
深澤さんそこからデートしよ?
岩「深澤さん、慣れてるな」
「それは私も思った...」
岩「まあ、慣れてる方がいいんじゃない？」
「...そうなのかな」
講義が終わる時間を伝えて、また明日ね、となった。
岩「A、次の講義...」
「わ、ほんとだやばい！！！
ありがと、行ってくる！」
気づいたら講義が始まる15分前で、教室は食堂からかなりの距離がある。
これは定位置取れないやつだ...
岩「後悔だけは、してほしくねえし」
岩「...頑張れよ」
私がいなくなった食堂で、照はこう呟いてたなんて、私は知る由もない。
.
.
.
教「これで授業を終わります」
講義が終わった瞬間、荷物を片付けて、教室を飛び出した。
とりあえず一階に降りながら、深澤さんにLINEを送る
A終わりました...!!今、どこら辺にいますか?
LINEを送ったら、すぐに既読がついた
深澤さん正門のところにいるよ
A分かりました!今すぐ行きます!
深澤さん焦らなくていいから!わら 時間はあるんだし、ゆっくり来て
ゆっくり来て、なんて言われても深澤さんに会える嬉しさが勝って、大学内をとにかく走った。
正門に一番近い所から出て、正門まで走る
見覚えのある背丈
少し猫背気味な背中
「深澤さーーーん！！」
深「お、おお笑」
遠くから深澤さんを呼ぶと、かなりびっくりした顔をした。
こんな遠くから呼ばれるなんて思ってなかったんだろうな
「お待たせ...っはぁ...しました...」
深「ありがとね、俺の為に走って来てくれたんでしょ？」
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作者名：こようぃん
| 作成日時：2021年1月3日 14時
