1001号室、あなたの隣【黒】 (ページ33)

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その後もかなりの回数で蓮くんと阿部ちゃんと目が合い、終わった後、気づいたファンの人に殺されるんじゃないかとドキドキしっぱなしだった。

...運良く(？)そんなことはなかったけど。

何故か行く前の数倍以上疲れて、帰宅。

ファンのみんなは待ち伏せしたりしてたけど、そんな迷惑なことはしたくないし。

阿部ちゃんに労いのメッセージを入れて、お風呂に入った。

.

お風呂から上がると、阿部ちゃんから電話がかかってきていた。

出るか分かんないけど、とりあえずかけてみよう。

阿『もしもし』

『あ、もしもし！ライブお疲れ様。
電話かけてくれたのに、出れなくてごめんね』

阿『ううん、大丈夫だよ！
俺のかけるタイミングが悪かったし、気にしないで
それより、ライブ来てくれてありがとう
目黒、めっちゃ喜んでたよ』

喜んでる蓮くん、想像つくなぁ。

蓮くんが喜ぶ姿って、大型犬みたいで可愛いんだよね。

『こちらこそありがとう...！
本当に楽しくて、気づいたらライブ終わってたよ笑
でも、一つ気になったことがあって...』

阿『なに？』

『なんであんなに目合ったの...？笑
...それとも、私の勘違い？』

阿『いや、勘違いじゃないよ笑
めっちゃ目合わせにいったから。
もしかしたらファンの人には不審に思われてるかも...笑』

...あ～、怖い。
今頃、SNSは荒れてるんだろうなぁ...

そう考えると見る気にもならない。
というか、見たくない。

阿『目黒はどうか分かんないけどね？
でも見た感じ、Aのことしか見てなかったよ』

『...だからあんなに目が合ったのか』

というか、阿部ちゃんもよく人のこと観察してるなぁ...

阿『あ、目黒から伝言。
1年記念日の日に何か起こるから楽しみにしといて、だって』

『何か...？うん、分かった』

というか、もうすぐ一年になるんだ...

そう考えれば、最後に蓮くんと話したのは半年以上前。

蓮くんと会えるまであと数ヶ月の我慢、そう思ってたのに...