＃ ページ23
あの後、なんとかファンの人から逃げて阿部ちゃんの元へ戻った。
本人に欲しいお土産を聞いて、それを購入。
直接渡せたし、目黒くんの家に行く必要はないな
...あれ、なんで、ちょっと胸が痛いんだろ
隣とはいえ、行く手間が省けたのに、なんで？
阿「A？帰るよ？」
「あ、うん！」
この胸の痛みは、気の所為だよね。
...うん、きっと、そうだ。
.
.
目「A〜好きだよ〜」
何故、目黒くんが私の家にいるんだろう。
...いや、家にいることに戸惑っている訳では無い。
たまに来るし、困ることでもないんだけど。
「...目黒くん、酔っ払ってる？」
目「え〜そんなことないよ〜」
目黒くんはお酒が強い、って言ってたから酔っ払うなんて。
酔っ払うくらい強いお酒を飲んだのかな。
「ね、目黒くん。何本飲んだの？」
目「え〜っとね〜、分かんない！
でも、瓶が机に乗り切らなかった！！」
「...」
これは、思った以上に飲んでそうだ。
そりゃあ目黒くんでも酔っ払うか...
目「A、好きぃ〜
いつになったらおれのものになってくれるの？」
「...あのね、目黒くん」
私は、目黒くんと付き合えないよ
そう言おうとしたのに、言えなかった。
「んっ...」
唇を塞がれ、後頭部を支えられる
酸素を求めて少し口を開けた瞬間に、舌が入ってきた
目黒くんの胸を押しても、ぴくりともしない。
そのまま、服に手をかけて...
.
.
.
「...ん」
目が覚めると、リビングにあるソファで寝ていて。
隣には、目黒くんがうつ伏せで寝ていた。
...服は、着ていない。
「...やった、んだ」
必死に抵抗したけど、目黒くんの力には叶わなくて。
そのまま、されるがままになってたんだ。
目「ん...」
昨夜のことを思い出していると、目黒くんが起きた。
目「頭いってえ.....................え？」
目黒くんはさぞびっくりしただろう。
起きたら隣人がいて、服は着ていなくて。
目「...A」
「した、よ」
私の喉からは、掠れた声しか出なくて。
目「ごめん、まじでごめん」
「でも、覚えてないんだよね」
目「...うん」
「いいよ、昨日のことは無かったことにしよう？」
辛いけど、全部、忘れるから。
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作者名：こようぃん
| 作成日時：2020年11月15日 14時
