＃ ページ21
目『本当にAって面白いね笑笑
声聞いて、元気出た。ありがと。
箱根、楽しんで』
『あ、うん！』
そこで電話は切れた。
部屋に戻ると、スマホを触っている阿部ちゃん
テレビの画面は付けっぱなしで、レギュラーの番組が放送されている。
阿「おかえり〜、電話は誰だったの？」
阿部ちゃんはスマホからパッと顔を上げて、こちらを見た
「目黒くん」
阿「へー、そーなんだ」
それだけ言って、再びスマホを触りだした。
なんか、今日の阿部ちゃんはいつもと違う気がする。
阿「寝よっか」
「そうだね」
時刻はまだ23時だけど、お互い疲れてるし、もう寝ようとなった。
布団を2枚並べて、お互い寝床につく。
阿「おやすみ」
そう言う阿部ちゃんの声は、今まで聞いた中で一番優しい声だった。
.
.
.
頭を撫でられる感覚で目が覚めた。
「ん...おはよ...？」
阿「おはよ、寝れた？」
「ん...うん」
阿部ちゃんは何事も無かったかのように手をパッと離した。
今のは勘違い？それとも...夢？
阿「朝はビュッフェだから、着替えて行こう」
「うん、、、」
服を持ってトイレに入り、そこで着替えを済ませた。
軽くメイクもして、準備完了。
「お待たせ」
阿「荷物持って行こっか」
食事を終えてから部屋に戻る手間を省くため、荷物を全て持って部屋を出た。
.
.
阿「なんかお土産買って行く？」
「うん！誰に買おうかな...」
実家、職場の人たち、友達...
あ、目黒くんにも買って帰ろうかな。
最近はずっと一緒にいるし、普段の感謝も込めて。
でも、チーズが好きってことくらいしか知らないや。
チーズのお菓子...ってあんまりないよね〜...
となると、どういうのを買って行けばいいんだろ...
うーん...と一人で悩んでいると、後ろから阿部ちゃんが驚かしてきた。
阿「わっ！！」
「うわっ！っびっくりした...」
阿「ね、誰に買う？」
「私は、実家と職場の人たちと友達と...目黒くん、かな」
阿「目黒にも買って行くんだ」
「うん、お世話になってるからね」
この間は電球を変えてもらったし、その前はGが出たから対処してもらったし。
なんだかんだ、お世話になっている。
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作者名：こようぃん
| 作成日時：2020年11月15日 14時
