1001号室、あなたの隣【黒】 (ページ15)

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＃同期さんと。ページ15

阿『ね、今週末空いてる？』

『空いてるよ～！』

阿『旅行行かない？チケット貰ってさ。』

『え、行きたい！！』

阿『ほんと！？よかった～
じゃあ、詳細は電話切ったら送るね。楽しみにしてる！』

『うん！待ってる！』

目黒くんと賭けを初めてから、早3週間経った。

あれから変わらず、私が暇な日はご飯を作りに行ったり、時間が合えばご飯を一緒に食べたりしている。

そんな中、阿部ちゃんと出かける約束。
出かけるというより、旅行なのかな。

偶然にも休みの日だったから行けることになって、楽しみで楽しみで仕方がない。

目「なんか楽しそうだね」

「そう？いつも通りだよ」

今日は時間が合ったから、私の家で一緒にご飯を食べている。
阿部ちゃんとの旅行が決まったからか、普段よりテンションが高いのだろう。...自覚はないけど。

目「なんかいいことあった？」

「阿部ちゃんと旅行行くことになった！」

目「...旅行？」

「うん、箱根に1泊2日でさ～
忙しいのに申し訳ないな、って思ったんだけどせっかくだから！って誘ってくれて...」

目「...同じ部屋に泊まるの？」

「そんなわけないじゃん！別々だよ」

それにしても、さっきから目黒くんのテンションが物凄く低い。
...何かあったのかな、というか私がテンション高すぎるだけか。

目「俺、機嫌悪くないからね」

「めっちゃ悪そうに見えるよ」

目「そんなことないから」

「そう？何かあったら言ってね、」

話を聞いても、私が何か出来るわけじゃないけど。
というより、話を聞くくらいしか出来ないからなぁ...
...虚しいけど、事実だ。

目「...阿部くんには気をつけてね」

「阿部ちゃん？なんで？」

目「阿部くんだって、男だから」

「阿部ちゃんだって...？まあ確かにあざといけどさ。阿部ちゃんは何処からどう見たって男でしょ」

目「そういうことじゃないんだよなぁ...」

目黒くんは他にも何か言いたげだったけど、私には理解が出来なかった。