＃ ページ13
「朝ご飯は？」
目「なんにもない」
「今日は何時まである？」
目「夕方」
「...じゃあ、夜ご飯作って冷蔵庫入れておくから」
この感じ、自炊してなさそうだし。
外食ばかりなのだとしたら、健康に悪い。
今日は仕事もないし、することもない。
...暇だから、作っておくだけ。
目「...え、本気で言ってる？」
「嘘でこんなこと言わないよ
...あと、朝ご飯作るから食べてく？
というか時間大丈夫？」
目「...大丈夫、だけど」
いきなり言われてびっくりしたのだろう、
固まって動かなくなった目黒くん
そりゃそうだ。
正直、自分でもびっくりしている。
目黒くんには失礼だけど、目黒くんのことは気にしなくていいはずなのに。
何故か、気にしている自分がいる。
「じゃあ、この合鍵返すから。」
目「っや、合鍵はAが持ってて」
「...なんで？」
目「...なんでも」
少し濁してそう言った目黒くん
私が持っていたところで、使うタイミングなんてないはずなんだけどなぁ。
むしろ、無くしたら責任が重すぎるし、本人に返したいところなんだけど。
「...じゃあ、用意できたら私の家に来て」
目「...ん、わかった」
目黒くんの家を出て、気持ちを落ち着かせる。
...なんで、あんなことが口から出たんだろう
私の家に来てよ、なんてほぼ言ったことがない。
相手が目黒くんだからなのか分からないけど、ポロッとあの言葉が口から出ていた。
.
.
.
自分の家に戻ってきて、朝ご飯を作り始める
チーズが好き、って言ってたからすぐ食べれるものでチーズトーストにしようと思う
本当はもう少し何か作りたかったけど、起きてから20分くらいで家を出るとか言ってたから、すぐ食べれるものにした。
...逆に、どうやったら20分で家を出れるんだろ。
ちょうど出来上がった頃、目黒くんが家に来た。
目「お邪魔します」
「目黒くんナイスタイミング、ちょうど出来た」
目「まじ？わざわざありがと」
「そこら辺座って、朝は何飲む人？」
目「コーヒー、だけど水でいいよ
あんまり時間ないし」
「おっけい」
コップに水を入れて、お皿を持って机に置いた。
目「チーズだ」
目をキラキラ輝かせてそう言った目黒くん
「本当にチーズが好きなんだね」
目「うん、めっちゃ好きだよ」
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作者名：こようぃん
| 作成日時：2020年11月15日 14時
