＃ ページ12
私は何故、目黒くんの部屋の前にいるのだろう。
現在時刻、5時半。
すっぴんで、パジャマ姿で、寒いからガウン的な物を羽織ってるだけ。
手には、目黒くん家の鍵
あれだけ言われたら起こしに行かないのは何故か申し訳なくなって、今に至る。
その上、しっかりアラームをセットして起きた。
目黒くんの起きてる気配があれば、すぐ部屋に戻ろうと思ったけど、そんな気配もない。
仕方なく合鍵を使ってドアを開けた。
「お邪魔します〜...」
足を踏み入れてまずびっくりしたのは、靴が散らかっていること。
そして、一人暮らしの割に靴が多い...
絶対こんな履かないじゃん、足ムカデなの？とも思うくらい。
何処が寝室か分からないから、片っ端から部屋のドアを開けていく。
奥の方の部屋を開けると、寝息をたてて目黒くんが寝ていた。
部屋の電気をつけて、起きるか確認してみる。
...起きない、微動だにしない。
揺すって起きるかやってみる。
...寝返りを打っただけ、起きない。
「目黒くん、5時半すぎてるよ〜」
耳元で、割と大きな声で目黒くんに話しかけみてる。
...起きない。
「目黒くんー！！！！」
...起きないんだけど。
部屋の時計を確認してみると、5時40分。
そろそろ起こさないとやばい気がしてきた。
「...蓮くん」
普段は目黒くん呼びだけど、蓮くんって呼んだら反応するかなって。
...まあ、しなかったんだけど。
「蓮、起きて」
目「ん...」
「...ねえ、前から起きてたよね？」
目「...さあ？」
私が蓮、と呼ぶとゆっくり起き上がった目黒くん
今の、呼び捨てで呼んだから起きたよね。
絶対前から起きてたじゃん。
目「...A、すっぴんだ」
「そりゃそうでしょ、朝なんだから」
何を言ってんだか。
朝だから寝ぼけて変なことを言ってるのかな
目「...」
「なに？」
目「すっぴんも可愛い」
「それは、どうも」
目「...照れてる？」
「照れてないよ」
...嘘、少し照れてる。
というより、恥ずかしいというか。
隣人にすっぴんを見られた上に可愛いって言われて。
しかもそれがジャニーズで。
照れない方がおかしいよ...と私は思う。
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作者名：こようぃん
| 作成日時：2020年11月15日 14時
