1001号室、あなたの隣【黒】 (ページ1)

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＃お隣さんと同期さんページ1

隣の1001号室が、何やら騒がしい。

誰かが引っ越してくるのかな...？

と思ったけど、前に退去した感じはなかったし。

元々空いてた...？訳でもなかったよね。

1001号室は私が購入する前に埋まってたはずだ。

「...まあ、いっか」

どの道、お隣さんと関わる機会なんてないし。

...というより、もう22時なんだけどな

なのにまだうるさいし。

私はいいとして、小さい子どもがいる家族だっているのに。
こんなにうるさかったら寝れないよ...

迷惑に思っているだろうご近所さんのことを考えて、私が苦情を言いに行こうか、なんて思う。

そんな事を思っているうちに眠くなってきて、ベッドに行くことすら忘れ、その場で眠ってしまった。

.

「いた...っ」

床で寝転んだからか、全身が痛い。

...最悪だ。出かける用事があるのに。

しかし、何もしないわけにもいかず、立ち上がって準備を始めることにした。

.

「あ、阿部ちゃん...！」

阿「久しぶり！しばらく会えなくてごめんね」

「ううん。というより、アイドルがこんな都会に出てきて大丈夫なの？」

阿「意外と見られてないから大丈夫だって！行こ！」

大学の同期である阿部ちゃんとは、今でも仲が良くて。

彼はジャニーズだから、こうして仲良くできているのが自分でも不思議だ。

「今日はどこ行くの？」

阿「嵐さんのCDとDVDを買いたくて、タワレコに」

「本当に好きだね笑私も何か買おうかな」

阿「あ！昨日のV〇嵐見た？櫻井くんがさ～」

「見たよ！翔くんドジ発揮してて面白かったよね笑」

そして、お互い嵐ファンでもある。

.

阿「ねえ、このCDめっちゃレアなやつじゃない？」

「え、ほんとだ。今ではあんまり見かけないやつ」

阿「...買っちゃお」

「破産だーお金無くなる～...笑」

阿「今日はいいじゃん！そういう日なんだからさ笑」

阿部ちゃんと出かける日、

つまり、嵐グッズを買う日は大体お金が無くなる。
一応ちゃんとお金は管理してるけど、阿部ちゃんと出かける日だけはお金がなくなる。

多分、隣で阿部ちゃんが大量のグッズを買っているのを見て欲しくなるからだろう。と自分で結論づけている。