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電車を降りると日を跨いでいた。
今頃打ち上げもピークで盛り上がっているだろう。
『なんでまさあきも降りてんの？』
二つ先の駅のはず。
千葉「いいじゃん。打ち上げしよ、俺らも」
『はぁ…？』
コンビニに寄る、と言って入ると、カゴを持ってどんどん食べたいもの入れていった。
千葉「A何食べんの？」
『なんにも…』
千葉「んーおにぎりは買っとくよ」
いらないって言ったの聞いてなかったのか、この人は。
私も水だけ買って、会計を済ませると、私の家に向かう。
『ねぇ、本当にうち来るの？』
千葉「もうお腹すいた」
『そういう問題？』
もちろん、まさあきを前の家に入れたこともないし
前に小柳さんを家に入れた時はお酒飲んでたし…
(言い訳か、これは…)
あれよあれよと言う間に、結局私の家について、玄関を二人で潜った。
千葉「広いね、あ、カーテン、白にしたんだ」
『カーテン、うん、ね』
小柳さんが選んでくれたカーテン。
そんなことも、あったな。
まさあきは上がるや否や、我が者顔で、キッチンに入りレンジでお弁当を温めて、缶チューハイを開けた。
千葉「Aも飲もうよ」
『飲みたくないよ』
千葉「元気、でない？俺じゃ」
『え？』
キッチンで、せめてコップくらいは出そうと食器棚に手を伸ばしたその手を、きゅ、と握られた。
『そんな、こと、』
千葉「Aは、小柳さんのこと好きなの？」
『……好きだよ』
初めて、口に出していった。
口に出してしまえば、本当に認めてしまう。
千葉「そっか……今すぐは忘れたりできないとおもうけどさぁ」
『うん』
千葉「俺、Aのこと好きだよ」
一瞬、息を吸い込んで吐き出したその言葉は、ゆっくりと私の耳に届いた。
妹なんて思ったことない、と言われたその時から、わからないフリしていた。
もう私たちは子供じゃない。鈍感さだけは失ってしまった。
大人で、でも、核心に迫りたくない、子供だ。
千葉「忘れるまで、隣にいるから。…いさせて」
真剣な真っ直ぐな瞳はゆらゆら揺れて、
私はそれを見て、一筋涙を落とした。
『なんで、そんなかっこいいこと、デカリボンつけて言うかなぁ……』
千葉「これは…仕方ないじゃん…」
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なぁ(プロフ) - ナキさん» ナキさんありがとうございます！コメントとても励みになりました…泣 こちらこそ読んで頂き感謝しかありません。続編短編集もよろしくお願い致します！ (2020年3月15日 0時) (
レス) id: 07945c6d2e (このIDを非表示/違反報告)
ナキ(プロフ) - 執筆お疲れ様でした！そして完結おめでとうございます: )私の語彙力ではとても伝えきれません もう最高でした… なぁさんの作品に出会えて本当に良かったです。素敵な小説をありがとうございました！これからも応援させてください 次の作品も楽しみにしています！ (2020年3月15日 0時) (レス) id: e4f9475e19 (このIDを非表示/違反報告)
なぁ(プロフ) - Mrs.ぱんぷきんさん» いつもコメントありがとうございます！自分の納得いくラストまで持ってこられてよかったです…続編短編も宜しくお願い致します！！ (2020年3月12日 21時) (レス) id: 07945c6d2e (このIDを非表示/違反報告)
Mrs.ぱんぷきん(プロフ) - 更新お疲れ様でした！とても楽しませていただきました！続編・短編も楽しませていただきます！！！ (2020年3月12日 18時) (レス) id: 534e341e06 (このIDを非表示/違反報告)
なぁ(プロフ) - ｍａさん» maさんのお話も大好きですー！！ありがとうございます！頑張らせていただきます！ (2020年2月21日 15時) (レス) id: 07945c6d2e (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：なぁ | 作成日時：2020年2月14日 17時
