【名探偵コナン】貴方の隣。【純黒の悪夢】 (ページ19)

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妃夏「聡真…分かってて言うてんの？怒るで」

聡真「悪い悪い」

大学を卒業した日。妃夏は、Aに告白したのだ。

妃夏『A、卒業おめでとう』

『妃夏もおめでとう』

妃夏『ありがとう。Aは、米花町って所に行くんだっけ？』

『うん。色々経験しときたいからな』

そっか、と俯いた妃夏の横顔を一瞥して、空を見上げた。

『言いたい事は、はっきり言ぃや。妃夏』

妃夏『！…何で分かったん？』

『アホ抜かすなよ。何年の付き合いやと思うとんねん』

妃夏『……私、ずっとAが好きやった。せやから、付き合って欲しい』

『！？』

確かに、言いたい事ははっきり言えって言ったけど、まさか告白されるとは思わなかった。

全然そういう素振りを見せなかったし、聡真にも力哉にもオレにも、平等に接していたし。

『………ごめん、妃夏。付き合えへん』

妃夏『っ…遠距離になるから…？』

『いや。遠距離になろうと、同じ町内に居ようと、オレは誰とも付き合わへん。堪忍な、妃夏。気持ち伝えてくれてありがとう』

妃夏『……ええよ。気にせんといて。あ！これで、気まずなって連絡取らんくなるとか無しやからな！』

泣きそうなのを堪えてるのがもろばれな笑顔で、明るく言った妃夏。Aはその頭を、ポンポンと撫でた。

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