【名探偵コナン】久しぶりに帰省したら、知らない男が住み着いてた件について。 (ページ37)

今日:29 hit、昨日:20 hit、合計:45,531 hit

￤Episode.36￤ページ37

*

今日は、お互い予定も無く、沖矢は読書、あたしはソファで横になっている。

「(煙草吸おうかな)……っ」

起き上がった直後、ズキズキと痛みが増して、思わず眉を顰めた。ここまでくると鬱陶しくて、イライラする。

沖矢「大丈夫ですか？」

「…これくらいどうって事ねぇよ」

そう言って立ち上がると、一瞬立ちくらみがした。疲れてる時くらい自重しろよ昨日の自分。

倒れないように、数分その場に留まる。

沖矢「Aさん？」

「なに」

沖矢「いえ、部屋に行くんですか？」

「違う。ベランダ」

沖矢「二日酔いの時に煙草は良くないですよ」

「…………(あたし、煙草吸うなんて言ってない)」

つくづく気持ちの悪い男だ。

こいつの言う事を聞くのは、凄く癪に障る。でも、これ以上何か体に害をもたらすのは嫌だな。

体調が悪化したらシャレにならないし。

「……じゃあ、やめとく」

沖矢「煙草より、水分を取って下さい。その方が早く良くなりますよ」

一旦読書をやめた沖矢が、氷水を持ってきてくれた。ムカつくけどこういう所は、世の女子にモテるだろう。

あたしは、ぜんっぜん好意を抱けないが。寧ろ、全てを見透かされてるようで気持ち悪い。

.