【名探偵コナン】久しぶりに帰省したら、知らない男が住み着いてた件について。 (ページ33)

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￤Episode.32￤ページ33

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支えても歩けないAさんを抱き上げて、寝室に連れて行った。最初は、自分で歩ける！とか、酔っ払い扱いすんなー！とか、文句を言っては無いに等しい抵抗をしていたが、ベットに寝かせる頃にはぐっすりだった。

沖矢「全く…」

これは、俗に言うギャップ萌えというのだろうか。あんなにツンケンしてるAが、子供のような口調で騒いだり、柔らかい笑みを向けてきたり。

おまけに、自分を褒める(？)ような事を言ってきたり。

柄にも無く、かなり心を乱された。

沖矢「(酔っ払いの言葉を真に受けてどうするんだ…)」

ふぅ、と深く息を吐いて、Aの頭を撫でた。

沖矢「おやすみなさい、Aさん。良い夢を」

起こさぬように、そっと布団を掛けて静かに部屋を出た沖矢は、そのまま自分の部屋へ。

椅子に座って、録音した"ある音声"を聞く。

『…………篠夜直孝(しのやなおたか)って、聞いた事無いかしら』

『……何故、お前があたしの父を知ってる？』

『やっぱりね』

実は、今日のAと灰原の会話は、全て盗聴していた。灰原に呼ばれたAが部屋を出ていく前に、"虫が…"と典型的な言い分で、盗聴器を付けて。

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