will13 ページ13
「お母さん、何馬鹿なこといってるの！」
凄い剣幕で睨む凛さんを目にして、おばさんは自分が何を言っていたのか気付いたらしい。
「あ…ちが、私、…」
どんどん顔が青ざめていくおばさんを見ながら、きっとここまで言うつもりはなかったんだろうと思う。だけど、だけど思っていることはきっと本心だろう。私だってそれくらい分かる。
「…沢山、迷惑かけてすいませんでした。もう、この家には関わりませんから。、お世話になりました。』
凍りついて動かない足を無理矢理に動かして逃げ出すように家から離れた。
ちゃんと、笑えてたかな？泣きそうになってなかったかな？表情をつくるのは得意だったはずだから、うまく誤魔化せていると思うけれど
「っ、りこ！！！」
後ろから聞こえる凛さんの声に走らせる足が少しだけ緩んだ。
「、違うの、お母さんだって本当にあんな事思ってる訳じゃない！」
『いいの、知ってるから。邪魔だったことも、私はいらない子だって事も。』
『独りになるのは慣れてるから。…だから凛さん、そんな顔しないで？』
いつも笑顔で、意気揚々としている普段の凛さんからは想像もつかないほど、彼女は悲しそうな顔をしていた。どうして凛さんがそんな顔するの、なんで私の事なのに、まるで自分が言われたみたいに傷つくの、なんで、
「…独りになるのに慣れてるなら、なんであんたはそんな泣きそうな顔してるの」
凛さんに言われた瞬間、一粒だけ、ぽろりと目からあたたかいものが流れ落ちたのが分かった。
「何で泣いてるくせにそんなに強がるの！」
『っ…！』
こんなことじゃ、泣かなかったのに。分かってた、傷付かないように周りから距離をとって、自分を守ってたのに。
こんなに自分が弱くなったのは、きっと近くで私をひとりにさせないようにしてくれていた人がいたから
「りこ…」
『ごめん、ちょっと一人にして欲しい…
凛さん、今日はありがとうございました』
ふいっと顔を背けて行こうとする私に、凛さんは私の手を掴んで何かを押し付けた。
「いい？りこ。今は分からないかもしれないけど…誰に何を言われても、何があってもあんたは一人じゃない、絶対に誰かはあんたの味方だってこと、ちゃんと覚えときなさい。」
「勿論、あたしだってその一人だから。」
気をつけて帰りなさいよ。
引き止めるのは無駄だと思ったのか凛さんはそのまま私を見送ってくれた。
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羅涙冬。~らるふ~ - 更新待ってます！ゆっくりでいいので頑張ってください！応援してます！ (2018年8月9日 16時) (
レス) id: 5555e1981a (このIDを非表示/違反報告)
ガルボ(プロフ) - 凪咲さん» コメントありがとうございます！ これからも応援是非宜しくお願いします(*´∀｀) (2017年10月2日 23時) (レス) id: 490bebaed7 (このIDを非表示/違反報告)
凪咲 - めちゃくちゃ面白いです！頑張ってください！ (2017年10月1日 13時) (レス) id: 6d1da23217 (このIDを非表示/違反報告)
ガルボ(プロフ) - 亜麻都さん» ありがとうございます！！ これからも楽しんでもらえるように頑張ります(*´∀｀)！！ (2017年9月24日 23時) (レス) id: 490bebaed7 (このIDを非表示/違反報告)
亜麻都(プロフ) - 続編おめでとうございます!!!!これからも楽しみにしてます!!!!更新頑張ってください!!!!ヽ(・∀・)ノ (2017年9月24日 13時) (レス) id: 4c7f3da984 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：ニナ | 作成日時：2017年9月24日 1時
