save11 ページ11
閉めたばかりの扉に背を預けそのままずるずるとへたりこむ
「……あっぶな、」
なにホイホイ手出そうとしてたの、そんな最低野郎じゃなかっただろ自分
電話に邪魔されなかったら、と思うとぞっとした
こんなにナイスタイミングで制止してくれたのは誰だ…と履歴を見ればまふまふだった
お前…神かよ
着信より前に入っていたメッセージを見れば今やっている制作について確認したい事がいくつかあるとのことで
これは作業部屋戻んなきゃ分かんないやつだな
データどこ保存したっけ、なんて歩いていれば扉が開かれたままのりこに貸している部屋
「プライバシーもくそもないな…って、え」
扉を閉めようとして目に入ったのは荷物の上に出されたブレザー
ブレザーな、うんブレザーだ
ぶれざー?
制服?
「っっっっ!??!」
まて、俺の見間違いであってくれ
作業部屋に行こうとしていた事なんて忘れて急いでリビングに戻る
ガチャ
『っえ、』
ドアを開ければ出ようとしていた彼女と対面した
「ね、りこっていくつ!?」
唐突な俺の質問に困惑した様子で帰ってきた言葉は
『じゅ、じゅうはち…高3』
ですよね〜〜
うん、分かってた見間違いじゃないって事は
てことは俺は、女子高生に手を出そうとしてたってことで
「ごめんなさい」
『いや何が?』
気付けば無意識に謝っていた
「あ、高校生、てことは高校!どこ?ここから行けるの?」
いや高校どことか聞いていいのか、世間一般的に果たして大丈夫なのか
『以外と近くだったから歩いて行ける距離だった!…けど朝連れて行ってくれない?』
「おい図々しいなお前」
『だって道分かんない』
そりゃそうか
「あさ、俺朝苦手なんだけど…」
まあしょうがない、連れて行ってやるか
「明日、俺起きてこなかったら起こしてね」
俺の部屋を教え、「早く寝ろよ、おやすみ」と声をかければ
小さな声で『おやすみなさい』と返したりこの顔は心なしか嬉しそうに見えた
296人がお気に入り
この作品を見ている人にオススメ
「歌い手」関連の作品
感想を書こう!(携帯番号など、個人情報等の書き込みを行った場合は法律により処罰の対象になります)
ガルボ(プロフ) - 夜宵さん» すいません!ご指摘ありがとうございます! 直させていただきました!(^^) (2017年9月24日 9時) (レス) id: 490bebaed7 (このIDを非表示/違反報告)
夜宵(プロフ) - 33のまふくんのセリフで、俺になってるところがありますよ! (2017年9月24日 7時) (レス) id: 1949129761 (このIDを非表示/違反報告)
青桜 - はい。今後のそらるさんと、夢主に期待です。( ´∀` ) (2017年8月23日 2時) (レス) id: 32532bd95f (このIDを非表示/違反報告)
ガルボ(プロフ) - 青桜さん» コメントありがとうございます!! 応援とても嬉しいです(*´`) 早く更新できるように頑張りますね! (2017年8月23日 2時) (レス) id: 490bebaed7 (このIDを非表示/違反報告)
青桜 - 続きが楽しみです。これからも、頑張ってください。応援してます。 (2017年8月23日 1時) (レス) id: 32532bd95f (このIDを非表示/違反報告)
作品は全て携帯でも見れます
同じような小説を簡単に作れます → 作成
この小説のブログパーツ
作者名:ニナ | 作成日時:2017年7月31日 17時