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「♪ 走り出そう 連れて行こう 約束の場所へと ♪」
…あぁ、心地いい。
７人の声が重なって、俺たちのTONEになる。
こーちや北斗よりも低い、一番下から支えてくれる声、
いつもはないこの声で、より深みが出て７層の音になる。
大我の声が北斗と相性がいいって言われるように。
俺の声はAと相性がいいって思ってる。
背中がゾクゾクして、鳥肌が立つ。
リハーサルを見守るスタッフも、こちらを見つめて動かない。
俺たちの歌をじぃっと聞いてくれている。
嬉しい。楽しい！
聞いて、俺たちの歌を。
You should listen to our songs !
I won’t let you down !
一曲歌い終えるとすぐ、あいつはスタッフさんに呼ばれた。
イヤモニの調子はどうでしたか？って声が聞こえてきた。
フと皆を見ると、大男たちが揃いも揃ってあいつのしゃがんだ背中を見てる。
「…居ると違うわ。やっぱ、違う。」
「ん。肺活量えげつないよな…どこまで声伸びんのって。」
「気持ちいいよね、７人で歌うの。」
ねぇ、
「２回目のＢメロのとこ、立ち位置もっかい確認したい。」
「歌は一発で合ったな…。」おっそろし。
「ダンスは楽屋戻って、空き時間に揃えよ。」
歌い終わると、自然と始まる反省会。
俺たちのリハにはよくある光景だけど、スタッフさんは珍しいって言う。
…あ、こっち戻ってきた。
…眉毛がハの字になって、なんか焦って走ってくる。
ははっ かわい。
パチン！
「ごめん、俺間違えたよね？Ｂメロ…！」
顔の前で手を合わせて謝るAは、なんだかちょっと小さく見える。
「いーよ、コラボ曲終わったら確認しよ。」
「こーちも怪しいから。」「ぁ、やっぱり？」
ありがとう、助かります…。
こういう時、何度もペコペコするのこいつの癖なんだよな。
大きい背中を丸めてさ。
so pretty…
次、フラワーお願いしまーす！
スタッフさんの声で、コラボ曲のリハが始まる。
隣に位置どるAの肩をぐっと抱くと、ふふって笑い声が聞こえて、
キラキラの王子顔が俺を見て笑った。
「俺、好きなんだよ。ジェシー君がこうしてくれんの。」安心する。
「〜〜〜！」
Aの手も、俺の肩にかかる。
ぎゅって肩を寄せられて、不覚にもキュンとしてしまった。
そんな俺を知ってか知らずか、あいつはくふふって笑う。
・・・今日はAのホテルに一緒に泊まろ。
決めた、今決めた。
拒否権？なんだっけそれ？
I'm not sure. HAHA!
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venjamin(プロフ) - りんさん» りん様 コメントありがとうございました！遅筆で申し訳ないのですが、そう言って頂けると嬉しいです。五輪…もしかして、サッカーもお好きな方ですか!?頑張って情報収集して、多少なりともリアルに書けるように頑張ります。また、覗きに来て下さい！ (2021年12月12日 23時) (
レス) id: 221b5a88eb (このIDを非表示/違反報告)
りん - はじめまして。いつも楽しく読ませて頂いています。五輪の話見てみたいです。更新頑張ってください。 (2021年12月3日 10時) (レス) id: ae11fa7d1d (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：venjamin | 作成日時：2021年5月5日 2時
