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ギ ギッ…
俺の体重で音が漏れる。
起きませんように、起きませんように…
得に北斗君と優吾君…
６人がまだ眠っていることを確認して、
カメラのレンズを寝顔に寄せる。
「みんな、ぐっすりです…。かわいいでしょ。」
…誰からいこうかな…。
・・・迷った末、
鼻まで布団にもぐっている金髪に近づく。
大我君一回寝るとぐっすりなんだよね…
顔を写そうと掛け布団をめくると、綺麗な顔がすやすやと眠っていた。
肩口に丸まったタオルが挟まっていて、昨夜の彼はタオルを抱いて寝ついたのだと分かる。
「きれー。」ぼそっ
思わず感嘆の声が漏れ、すぐ隣に寝ていた樹君が寝返りを打つ。
…わ、起きたかと思った。
下手をしたら、大我君の真横に来た樹君も起こしそうだ。
トントン。
優しく肩を叩く。
「大我君。」
トントン。
トントン。
６回叩いたところで、むむっと眉が動いた。
「大我君、俺だよ。起こしてごめん。」おはよう？
掛け布団がもぞもぞ動く。眉間に皺を寄せた大我君が小さく返事した。
「―ん。」
良かった、今日は寝起き良さそうだ。
長い睫毛がふるりと震え、くぁっと大きくあくびをした。
…撮れてるかな？
「・・・っ！」
携帯を覗き込んだタイミングで綺麗な手が布団から出て来て、
俺の腕を掴んで、ぐんっと下へ引っ張る。
「A…。」
「っわ！」
突然の衝撃に構えたけど、もう一度ぐいっと引かれて、体制が崩れた。
まずい…っ！
このままだと大我君の上に倒れる…！
手を着こうにも、すぐ横に樹君の顔がある。
俺みたいな筋肉の塊が体の上に乗ったら、重いじゃすまない…！
あぁ、もう…っ！
「ごめんなさいっ！」
この映像を視聴してくれるだろうファンの皆とか、スタッフさんとかに謝罪の一言を放って、
持っていた携帯を手放した。
慌ててついた両手は、見事に大我君と樹君の顔を中に挟んで畳を抑えた。
床ドン…３人版って、いやいや。
二人の綺麗な顔に傷がつかなくて良かった。
ボフ
携帯が布団に落ちる音がした。
「んー…。」「A…？」
両側から手が伸びて来て、がっちりホールドされて動けない。
「…二人とも、起きない？」
「「ん、起きない…。」」
「ぁ、…。」
「…何してんの？」
「俺にもよくわかんないです、助けてこーち君。」
「おぉ。」
こーち君が助けてくれる所まで、
ちゃんと部屋に備えつけられたカメラで撮られていたと知ったのは動画が上がった時だった。
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venjamin(プロフ) - りんさん» りん様 コメントありがとうございました！遅筆で申し訳ないのですが、そう言って頂けると嬉しいです。五輪…もしかして、サッカーもお好きな方ですか!?頑張って情報収集して、多少なりともリアルに書けるように頑張ります。また、覗きに来て下さい！ (2021年12月12日 23時) (
レス) id: 221b5a88eb (このIDを非表示/違反報告)
りん - はじめまして。いつも楽しく読ませて頂いています。五輪の話見てみたいです。更新頑張ってください。 (2021年12月3日 10時) (レス) id: ae11fa7d1d (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：venjamin | 作成日時：2021年5月5日 2時
