お外デビュー ページ47
今日は、かずの初めてのお外デビューの日。
いつもは家の中にいるからスウェットだけど、さすがに今日はそれではまずいのでちゃんと服を着せる。
ジーンズとセーターを着せたけど、華奢だからかちょっと袖が余ってしまう。
寒くないからいいか。
「かず？近くの公園行こうね。大丈夫？」
朝からなんだかそわそわしているかずに声をかける。
はっきりとは頷かないけれど、否定はしないから、今のところ大丈夫かな？
玄関まで連れて行っても様子は変わらず、俺のスニーカーを履いてくれた。
けれど、ドアを開けて俺が出ようとすると、初めて俺の腕を掴んで家の中に戻そうとする。
「かず？かずも行くんだよ？」
ちょっと強引かも知れないけれど、掴まれた腕を引いてかずも外に連れ出す。
家の中に戻ろうとしていたけれど、ドアを占めて戻れないことが分かると、ぴたっと俺の腕にくっついてきた。
「ちょっと行くだけだから。ちょっとだけね？」
俺が歩き出すと、キョロキョロしながらもおとなしくついてくる。
俺はその背中をさすりながら、刺激しないようにサポートする。
マンションのエレベーターを降り、本当の外に出たとき、かずの顔を見るとおっかなびっくりという顔をしていた。
「なんて顔してるの(笑)」
その顔が可愛くて、思わず笑ってしまう。
これなら大丈夫かな。
それから、ゆっくりゆっくりだけど、特に抵抗することなく公園に辿り着くことができた。
そして幸いなことに、人が誰もいなかった。
「これたこれた。えらいえらい」
俺らは、公園のベンチにそっと座った。
久しぶりに感じる外の風に、かずも気持ちよさそうに目を閉じている。
昨日の夜結構心配していたんだけれど、意外と大丈夫そうだな。
「もうちょっと先まで行ってみる？」
けれど、そう言うと首を振って肩にもたれてくる。
今日はここまででいっか。
しばらく２人でぼーっとしていると、かずが小さくくしゃみをした。
ちょっと寒かったかな。
近くに自販機もあるし、なんか温かいのでも買ってこよう。
「かず、飲み物買ってくるから、ちょっと待ってて?」
そう言うと、今までうつらうつらしていたかずがぱっと目を開けて、首を振った。
「ん?すぐそこだよ?」
外に簡単に出れたことで安心してたのかもしれない。
かずが嫌がってるにも関わらず、俺はお構いなしに立ち上がって自販機に向かおうとした。
けれどその時、おれの袖を掴んだかずが小さく
「やだっ」
と呟いた。
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ohmiya373sk(プロフ) - 更新ありがとうございます！！ 話が着々と進んでますね…!! お母さんを見つめるにのちゃん 、過去も 益々気になります(^ ^) 更新頑張って下さい！ (2015年1月27日 22時) (
レス) id: 07fd8f852a (このIDを非表示/違反報告)
みっちょん(プロフ) - にじいろえんぴつさん» にじいろえんぴつさん！すぐにお返事できなくてごめんなさい!!お久しぶりです!(^O^)かずくんも、大野くんも頑張ってくれました！今年も是非よろしくお願いしますm(_ _)m (2015年1月27日 2時) (レス) id: 5d381b2641 (このIDを非表示/違反報告)
にじいろえんぴつ(プロフ) - みっちょんさん、お久しぶりです、えんぴつですー！年末年始が落ち着いたので、覗いたらお話が追加されてて、飛び上がりました。和くんの公園デビュー、大野さんよく引っ張ってくれた〜！と感動してます。大きな進歩！みっちょんさん、今年も応援させてください(ぺこり) (2015年1月4日 11時) (レス) id: ed6b40fa96 (このIDを非表示/違反報告)
みっちょん(プロフ) - エミーノさん» そうですね、、、ゆっくりゆっくりかずくんも変化見守ってあげてくださいm(_ _)m (2015年1月1日 2時) (レス) id: 5d381b2641 (このIDを非表示/違反報告)
みっちょん(プロフ) - ohmiya373skさん» そうですね、完全に萌え袖状態です(´ω`)いつもと違う智くんにキュンとしてしまいますね。。ありがとうございます! (2015年1月1日 2時) (レス) id: 5d381b2641 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：みっちょん | 作成日時：2013年9月19日 0時
