不安を抱えて ページ4
「本当にごめんね。ありがとう」
『ははは!!いつまで謝ってんの?そんな仲じゃないでしょ!』
５年も連絡を取っていなかったのに、ほんの最近まで一緒に遊んでいたように接してくれる翔くん。
俺には、それが本当に嬉しかった。
「わかった。じゃあまたあとでね」
電話を切り、いつの間にかパンを食べる手が止まっているかずの隣に座り込む。
「かず?俺、昨日みたいに仕事行ってくるけど、翔くんが来てくれるから。覚えてる?この前うちに来てくれた男の人」
俺の家には普段誰も来ないから、そんな説明だけで通じる。
俺の目をじっと見た後、小さく頷く。
目に見て分かるように、悲しそうな顔をするから、思わず俺はその体を抱きしめた。
「ごめんね。翔くんも優しいから。なるべく早くに帰ってくるから」
頭を撫でて「いってくるね」と言うと、今度はしっかりうなずいてくれた。
若干不安な気持ちを抱えながら、俺は寒い外へ出て行った。
この前、翔くんが来てくれた時は、あんまり馴染めてなかったみたいだけれど、誰かがみててくれるだけで心強い。
俺はこれから別の問題と対面しなきゃいけない。
「おはようございます!」
会社に入ると、待ち構えていたように鈴木さんがドアの陰から出てきた。
「あ、おはよう」
俺は足を止めることなく、部屋に歩いていく。
いつもより歩を早くしたつもりだけれど、鈴木さんは隣についてくる。
「今日、田中さんお休みなんですって!風邪でも引いたんですかね?」
「さぁ…」
「この前、あきこもかぜで休んだんですよ。最近流行ってますね」
「はぁ」
女の人って、こんなくだらない会話を毎日してるのだろうか。
あきこって誰だっけ。
「おはようございまず」
部屋のドアを開けると、「おはようございます」という機械的な返事が返ってきた。
それはいつも通りだったのだけれど、俺の後に入ってきた鈴木さんに視線が集まり、ひそひそと会話が広がる。
「本当に付き合ってるんだね、あの２人」
「えー。大野さん密かに狙ってたのに」
「え、あんたも？私も!!」
会話はうまく聞こえなかったけれど、注目されるのに慣れてない俺はさっさと席に着く。
「なんだよ。本当なんじゃん」
隣のやつが、にやにやしながら話しかけてくる。
「あー」
否定するのも面倒くさくて、また曖昧な返事をした。
「まじかよー」
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ohmiya373sk(プロフ) - 更新ありがとうございます！！ 話が着々と進んでますね…!! お母さんを見つめるにのちゃん 、過去も 益々気になります(^ ^) 更新頑張って下さい！ (2015年1月27日 22時) (
レス) id: 07fd8f852a (このIDを非表示/違反報告)
みっちょん(プロフ) - にじいろえんぴつさん» にじいろえんぴつさん！すぐにお返事できなくてごめんなさい!!お久しぶりです!(^O^)かずくんも、大野くんも頑張ってくれました！今年も是非よろしくお願いしますm(_ _)m (2015年1月27日 2時) (レス) id: 5d381b2641 (このIDを非表示/違反報告)
にじいろえんぴつ(プロフ) - みっちょんさん、お久しぶりです、えんぴつですー！年末年始が落ち着いたので、覗いたらお話が追加されてて、飛び上がりました。和くんの公園デビュー、大野さんよく引っ張ってくれた〜！と感動してます。大きな進歩！みっちょんさん、今年も応援させてください(ぺこり) (2015年1月4日 11時) (レス) id: ed6b40fa96 (このIDを非表示/違反報告)
みっちょん(プロフ) - エミーノさん» そうですね、、、ゆっくりゆっくりかずくんも変化見守ってあげてくださいm(_ _)m (2015年1月1日 2時) (レス) id: 5d381b2641 (このIDを非表示/違反報告)
みっちょん(プロフ) - ohmiya373skさん» そうですね、完全に萌え袖状態です(´ω`)いつもと違う智くんにキュンとしてしまいますね。。ありがとうございます! (2015年1月1日 2時) (レス) id: 5d381b2641 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：みっちょん | 作成日時：2013年9月19日 0時
