おっき ページ29
「智くんも食べなよ?」
翔くんの言葉で、自分が食べていないことに気が付いた。
「あ、ほんとだ」
自分の手料理なんていつもたべているから、同じ味なはず。
けれど今日はいつもよりおいしく感じる。
翔くんと食べてるからかな。
「あー。やっぱ人の手料理っていいね」
俺が半分も食べ終わる前に翔くんは完食した。
「翔くん、彼女とかいないの?」
「えーいないいない。俺の仕事柄、あんまり出会いもないし」
「え、そうなの?テレビ出てるからたくさん出会いあるのかと思った」
「ないよー。女の人と会ったとしても、仕事関係のことしか話さないからそんな関係にならないし」
こんな話をしていたら、学生時代に戻ったような気がした。
あんまりに話に夢中になっていたからか、突然自分のひじに触れたものに飛び上がるほど驚いた。
「ぅわっ、って、かず!」
その正体はかずだった。
まだ頬を真っ赤に染めたかずが、俺のひじを引っ張っている。
この時俺と翔くんはテーブルでご飯を食べていたから、向かいにいた翔くんもテーブルのかげになってかずに気が付かなかったのだろう。
「かず、大丈夫？気が付かなくてごめんね?」
急いで俺も椅子から降りて、かずの体を支える。
ソファからおりて、ここまで這ってきたのだろう。
途中経路に、毛布が落ちている。
「え、かずくん?大丈夫なの?」
翔くんもこっちに来てくれた。
かずの身体は熱いまま。熱は下がっていないだろう。
「熱、まだ高いね。よくこれだけ動けたね?」
すぐにおでこに手を当てて体温を確認してくれた翔くんもそういうのだから、下がっていないんだろう。
「寝れない？」
俺が聞くと、小さくうなずく。
結構寝てたもんなぁ。もう寝れないか。
「じゃ、ちょっとごめんね」
かずの体をだっこして、椅子に座る。
これなら、かずのことを見ながら翔くんと話せる。
「大丈夫智くん?重くない?」
「うん。軽いくらいだから大丈夫だよ」
だから、お話続けようという前に、においに気付いたのか、かずが首を回して俺のまだ残っているオムライスをみた。
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ohmiya373sk(プロフ) - 更新ありがとうございます！！ 話が着々と進んでますね…!! お母さんを見つめるにのちゃん 、過去も 益々気になります(^ ^) 更新頑張って下さい！ (2015年1月27日 22時) (
レス) id: 07fd8f852a (このIDを非表示/違反報告)
みっちょん(プロフ) - にじいろえんぴつさん» にじいろえんぴつさん！すぐにお返事できなくてごめんなさい!!お久しぶりです!(^O^)かずくんも、大野くんも頑張ってくれました！今年も是非よろしくお願いしますm(_ _)m (2015年1月27日 2時) (レス) id: 5d381b2641 (このIDを非表示/違反報告)
にじいろえんぴつ(プロフ) - みっちょんさん、お久しぶりです、えんぴつですー！年末年始が落ち着いたので、覗いたらお話が追加されてて、飛び上がりました。和くんの公園デビュー、大野さんよく引っ張ってくれた〜！と感動してます。大きな進歩！みっちょんさん、今年も応援させてください(ぺこり) (2015年1月4日 11時) (レス) id: ed6b40fa96 (このIDを非表示/違反報告)
みっちょん(プロフ) - エミーノさん» そうですね、、、ゆっくりゆっくりかずくんも変化見守ってあげてくださいm(_ _)m (2015年1月1日 2時) (レス) id: 5d381b2641 (このIDを非表示/違反報告)
みっちょん(プロフ) - ohmiya373skさん» そうですね、完全に萌え袖状態です(´ω`)いつもと違う智くんにキュンとしてしまいますね。。ありがとうございます! (2015年1月1日 2時) (レス) id: 5d381b2641 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：みっちょん | 作成日時：2013年9月19日 0時
