懐かしさ ページ28
pipipiと、本日３回目の音が部屋に鳴り響く。
見ると、39.6℃という表示。
「どうだった?」
翔くんが体温計を覗き込む。
「さっきとほとんど変わんない」
「そっか。まぁ急激に上がってないことをいいとしよっか」
熱を測られても、起きる様子のないかず。
このまま朝まで寝るかな…
「智くん…」
和の頭を撫でていると、翔くんが申し訳なさそうに呼んだ。
「ん?何?」
「あの…」
顔を上げると、申し訳なさそうな顔でおなかに手をあてている翔くんが…
「おなかすいた」
と言った。
「あ、ごめん！忘れてた！(笑)」
もうしわけないけれど、俺はその姿をみて笑ってしまった。
「なんで笑うんだよ〜」
「ごめん。翔くん変わってないなと思って」
昔から翔くんは、よく食べる人だった。
でも自分の上限がわかっていないらしく、食べた後にいつも『食べ過ぎた…』と苦しんでいたけれど(笑)
「今なんか作るね。なんでもいい?」
「食べれればなんでもいいです」
本当に限界だったらしく、情けない顔をしている。
「すぐ作ってくるから。かずのこと―」
「うん。みてるから、だから「はいはい(笑)」
翔くんの生命の危機(笑)を感じてキッチンに急ぐ。
なに作ろうかな〜。
なんでもって言ったけど、そんな凝ったものは作れない。
今日の冷蔵庫の中身からすると…オムライスくらいかなぁ。
かずの分は、きっと起きても熱が高くて食べれないかもだから後で作ろう。
翔くんと俺の分…
オムライスは簡単だからよく作る。
出来上がったのは、翔くんの方が俺のより1.5倍ほど大きかった。
「翔くん、できたよ〜」
２人分を持ってリビングに行くと、翔くんが待ってましたと言うように振り向く。
「え、オムライス?マジで?」
目をキラキラと輝かせて自分の分を受け取る
「オムライスでよかった?」
「うん!全然！超好き!」
本当に嬉しそうに言うから、俺もまんざらでもない。
「じゃぁ、いただきます!!」
翔くんとごはんなんて、５年ぶり。
テレビの中の、落ち着いて、難しい解説をすらすらとしている翔くんが、今目の前で口をいっぱいにしてオムライスを食べている。
「はははっ」
思わず笑ってしまった。
「ちょ、何笑ってんの？」
「だって、口にいっぱいかけ込んで、小学生」
「小学生って！そこまで小さくしなくても」
言われても翔くんの食べ方は変わらない。
急に懐かしさを感じて、自分が食べるのを忘れていた。
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ohmiya373sk(プロフ) - 更新ありがとうございます！！ 話が着々と進んでますね…!! お母さんを見つめるにのちゃん 、過去も 益々気になります(^ ^) 更新頑張って下さい！ (2015年1月27日 22時) (
レス) id: 07fd8f852a (このIDを非表示/違反報告)
みっちょん(プロフ) - にじいろえんぴつさん» にじいろえんぴつさん！すぐにお返事できなくてごめんなさい!!お久しぶりです!(^O^)かずくんも、大野くんも頑張ってくれました！今年も是非よろしくお願いしますm(_ _)m (2015年1月27日 2時) (レス) id: 5d381b2641 (このIDを非表示/違反報告)
にじいろえんぴつ(プロフ) - みっちょんさん、お久しぶりです、えんぴつですー！年末年始が落ち着いたので、覗いたらお話が追加されてて、飛び上がりました。和くんの公園デビュー、大野さんよく引っ張ってくれた〜！と感動してます。大きな進歩！みっちょんさん、今年も応援させてください(ぺこり) (2015年1月4日 11時) (レス) id: ed6b40fa96 (このIDを非表示/違反報告)
みっちょん(プロフ) - エミーノさん» そうですね、、、ゆっくりゆっくりかずくんも変化見守ってあげてくださいm(_ _)m (2015年1月1日 2時) (レス) id: 5d381b2641 (このIDを非表示/違反報告)
みっちょん(プロフ) - ohmiya373skさん» そうですね、完全に萌え袖状態です(´ω`)いつもと違う智くんにキュンとしてしまいますね。。ありがとうございます! (2015年1月1日 2時) (レス) id: 5d381b2641 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：みっちょん | 作成日時：2013年9月19日 0時
