安心 ページ27
翔くんと話をしていると、時間を忘れてしまう。
ほっと一息ついた時、右手の疲れに気が付いた。
「智くん?腕大丈夫?」
俺の様子を見て翔くんが気付いてくれた。
「ちょっと疲れてきた…」
俺のシャツを掴んだままの手を、そっと外してみると、寝て力が抜けていたのか簡単に外せた。
そのまま、ソファに寝かせてやる。
「熱、下がるかな」
気が付いたら、かずはまったく咳が出なくなっていた。
「んー…。ちょっとまだ上がりそうだね…」
そーっとかずの首元を触って熱を確かめながら翔くんは言う。
「そっか…」
まだ顔は赤いけど、落ち着いて寝ているかずを見ていたらすぐに治りそうな気がしてくる。
「智くん、もうそろそろ帰るね」
かずの頭を撫でていたら、翔くんはそう言って立ち上がった。
「え、」
「もうこんな時間だし、話していたらかずくんもゆっくり寝れないだろうし」
時計を見ると、夜の７時。いつの間にか外は真っ暗になっていた。
翔くんはすっかり帰る準備をして、出て行こうとしていた。
「じゃ、お大事に。残りの薬ここに置いておくから。朝と夜に飲ませてあげてね」
そう言って立ち去ろうとした背中に、俺は思わず『待って!』と声をかけた。
「え？」
振り向いた翔くんは驚いた顔をしていた。
「何?どうしたの?」
「あ…」
どうしよう。思わず止めちゃったけど、どう言えば・・・
「智くん?まだなんか…」
「まだ、あの、かず熱上がるんなら、迷惑じゃなかったら、迷惑だと思うけど…」
文章が前後バラバラだったけど、翔くんはそれでも察してくれたみたい。
「なるほどね。そういうことなら。全然迷惑じゃないし」
嬉しそうに笑って、リビングに戻ってくる。
「大丈夫、明日はまた夕方からだから。直前に一回家に戻ればいいから」
「ありがとう」
これ以上かずの容体が悪化したら、冷静に対処出来る自信がない。
「あ、そろそろもう一回熱計ってみようか」
すぐにかずのことを気にかけてくれる。
「俺より智くんがやったほうがいいと思うから。はい」
ぼーっとしている俺に体温計を渡してくる。
「かず、一回計るよ。ちょっと動かすね」
咳はでなくなったけれど、依然としてぐったりしているかずの脇に体温計を挟む。
「下がってるかな…」
「んー…ちょっと今は難しいかもね」
翔くんが言うまでもなく、体の熱さで下がっていないだろうということは感じた。
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ohmiya373sk(プロフ) - 更新ありがとうございます！！ 話が着々と進んでますね…!! お母さんを見つめるにのちゃん 、過去も 益々気になります(^ ^) 更新頑張って下さい！ (2015年1月27日 22時) (
レス) id: 07fd8f852a (このIDを非表示/違反報告)
みっちょん(プロフ) - にじいろえんぴつさん» にじいろえんぴつさん！すぐにお返事できなくてごめんなさい!!お久しぶりです!(^O^)かずくんも、大野くんも頑張ってくれました！今年も是非よろしくお願いしますm(_ _)m (2015年1月27日 2時) (レス) id: 5d381b2641 (このIDを非表示/違反報告)
にじいろえんぴつ(プロフ) - みっちょんさん、お久しぶりです、えんぴつですー！年末年始が落ち着いたので、覗いたらお話が追加されてて、飛び上がりました。和くんの公園デビュー、大野さんよく引っ張ってくれた〜！と感動してます。大きな進歩！みっちょんさん、今年も応援させてください(ぺこり) (2015年1月4日 11時) (レス) id: ed6b40fa96 (このIDを非表示/違反報告)
みっちょん(プロフ) - エミーノさん» そうですね、、、ゆっくりゆっくりかずくんも変化見守ってあげてくださいm(_ _)m (2015年1月1日 2時) (レス) id: 5d381b2641 (このIDを非表示/違反報告)
みっちょん(プロフ) - ohmiya373skさん» そうですね、完全に萌え袖状態です(´ω`)いつもと違う智くんにキュンとしてしまいますね。。ありがとうございます! (2015年1月1日 2時) (レス) id: 5d381b2641 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：みっちょん | 作成日時：2013年9月19日 0時
