問い(コワルスキー&シオフキーside) ページ44
「そう睨むな。私の目的は世界征服でも貴様等のリベンジでもない。」
「なら何だ!……待った、フレイアはどこへ……」
「拐われた。」
「「!」」
何……だと?
「誰に……」
「これを見てくれ。」
そういうとシオフキーはある映像を見せてきた
それは離れ小島で黒い煙が立ち上っていた
「キーパーが襲撃に来たんだ。貴様等より先にこちらへ来てな……お陰でアジト本部は壊滅状態だ。幸い発明と通帳は無事だったがな。弓矢の練習用に新しく防御壁を作っておいて正解だった。」
スッと取り出す様にまた青筋がたつ
自慢するのか悲しむのかどちらかにしてくれ
いやそんなことよりも
「キーパーが来たのか!そちらにも!何故……」
「……まぁ、一から話していこう。明け方の事だ。」
そうしてシオフキーは語りだした
……あまりにも悲しい別れを
ーーーーー
「よっ!」
ストンっと音を立てて的に矢が突き刺さる
あの日から私は悔しくて何度か練習を積み重ねた
しかし要領さえ掴めれば意外と簡単でものの数日でマスター出来た
「やったなシオフキー!」
「あぁ。」
ニシシッと笑うフレイアに私は微笑む
しかし、未だにあの日の言葉が心に巣食っていた
《大丈夫だシオフキー、お前は気にしなくていい。全部うまくいくから……》
うまくいくとは、どう言うことなのだろうか
それに気にしなくていいなどと
その真意は未だに掴めないでいる
キーパー関連であることは確実なのだ
だが、意図が掴めない
聞いてもすぐにはぐらかされてしまう
一体何だと言うんだ
「なぁ、フレイア。」
「んー?」
「お前は、何を隠しているんだ?」
「……」
ピタリと動きが止まる
やはりこの話は都合が悪いらしい
「……何も?それよりもオレ朝食の準備……」
「逃がさないぞ。」
「っ!」
壁に手を押し付けて逃げ場をなくす
こうでもしなければ逃げられてしまう
「答えてくれ。本当の事を教えてくれ。私はその真実を真正面から受け止める。逃げたり目を背けたりなどしない。頼む……」
「な、何いってんだよ!離せよ。落ち着けって、な?」
声は明るくも動揺を露にしていた
目は泳ぎどう逃げるか考えを巡らせ、体も小刻みに震えている
「フレイア……」
「ダメだシオフキー……言えない……」
「っ何故だ!私はお前の為なら何でもしてやれる!どんな事でも!」
「でも……オ、レは……」
その目は揺らいでいた
少し間を開けて彼女は口を開いた
「……シオフキー、オレ……!」
爆発音と叫び声が響いたのはその直後だった
炎(シオフキーside)→←行き着いた先は……(コワルスキーside)
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闇鍋ソース(プロフ) - ぱいんさん» まじすか、よろしくお願いします (2020年4月30日 16時) (レス) id: e014917a59 (このIDを非表示/違反報告)
ぱいん - 初コメ失礼致します。更新嬉しいです、ありがとうございます!これからも応援しております! (2020年4月30日 2時) (レス) id: ab6cbeeec6 (このIDを非表示/違反報告)
闇鍋ソース(プロフ) - はやみんさん» それはよかったです( ´∀`) (2020年4月15日 1時) (レス) id: e014917a59 (このIDを非表示/違反報告)
はやみん - ついにシオフキー結ばれた!よかったです!闇鍋ソースさんの小説やっぱ大好きです! (2020年4月15日 1時) (レス) id: 60d6cec3ee (このIDを非表示/違反報告)
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