男(シオフキーside) ページ36
「すみませーん！」
思案を巡らせているとふと男性に声をかけられた
そいつは黒い髪に稲妻のタトゥーを入れたスーツ姿でニコニコしていた
「迷子になっちゃって！ここへいきたいんですが教えてくれませんかぁ？」
「あ、ここなら私さっきいきがけにみたわ！えっとね！ここを真っ直ぐいってそれから……」
ドリスは快くその男に教えていく
何だ……
こいつどこかで……
確か……
「助かりましたぁ！ありがとうございます！いやぁそそっかしくて自分でも嫌になりますよ！」
「そういう時もあるわ！それじゃ！頑張ってね！」
「ええ！」
笑顔で立ち去る彼の胸元を見て私はゾッとした
あれは……
(キーパーコーポレーション！)
奴がつけていたのはシンボルマークのピンバッチだった
それに奴の顔はキーパーの傍にいたSPと同じ……
(まさか、近くに奴が……)
「あ！フレイア！」
バッと振り向くとフレイアがアイスカップを三つ持ってたっていた
しかし直立不動で彼女は目を見開いていた
「フレイア？」
「あ、あぁ！大丈夫だ……ボーッとしちまって……」
フレイアには明らかに元気がなかった
「もう、そそっかしいんだから！あ、カップもへこませちゃって！」
「わ、悪い悪い！つい……」
「おいフレイア……」
「さ！丁度いい！ベンチも空いてるし記念に写真撮ろうぜ！」
「ちょ……」
「いいわね！撮りましょ撮りましょ！兄さん！カメラ出して！」
「あ、あぁ……」
聞くに聞けずに私は大人しくカメラをだした
しかしさっきの反応は明らかにあれをみたはずだ……
「フレイア、さっき……」
「大丈夫だシオフキー、お前は気にしなくていい。全部うまくいくから……」
「それは……」
「ほら兄さんしかめっ面しないで！はい！チーズ！」
パシャリとシャッターが押される
私は反射的にぎこちないながらも笑った
笑わなかったらドリスにまた怒られるしな
「うん！いい出来映えね！」
ドリスは満足してはしゃいでいる
よし、今がチャンスだ
「あぁ。さて、そろそろ帰るか。」
「フレイア！」
「何だ？」
私はフレイアの肩を掴む
「さっき、男をみたか？」
「お前か？」
「違う、黒髪にスーツ姿の男だ！キーパーコーポレーション関係者だ。それも側近の……お前、なにか知ってるんじゃないか？嘘、つかないんだろ？」
「……知らんな。それにオレはそんな奴見てない。」
「ぁ……」
「さぁ！いくぞ！」
「ええ！」
私の手は空をかいた
(フレイア……お前は……)
悲劇の足音(コワルスキーside )→←記憶違い(シオフキーside)
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闇鍋ソース(プロフ) - ぱいんさん» まじすか、よろしくお願いします (2020年4月30日 16時) (
レス) id: e014917a59 (このIDを非表示/違反報告)
ぱいん - 初コメ失礼致します。更新嬉しいです、ありがとうございます！これからも応援しております！ (2020年4月30日 2時) (レス) id: ab6cbeeec6 (このIDを非表示/違反報告)
闇鍋ソース(プロフ) - はやみんさん» それはよかったです( ´∀`) (2020年4月15日 1時) (レス) id: e014917a59 (このIDを非表示/違反報告)
はやみん - ついにシオフキー結ばれた！よかったです！闇鍋ソースさんの小説やっぱ大好きです！ (2020年4月15日 1時) (レス) id: 60d6cec3ee (このIDを非表示/違反報告)
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