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昔の彼女(コワルスキーside) ページ42

「「…」」

テレビに映しだされた映像を見て私たちは茫然としていた

過去、人間であったサインの姿があまりにも今と違っていたからだ
サインが来るずっと前、キーパー教授がまたノーベル賞を取った時、その発明が自分にとってとても興味深いものだったので特番を残しておいてあった
それを見返してみると、確かにキーパー教授の後ろには3人のボディーガードらしき男たちと白衣を着たサインが立っていた

しかしその表情は暗く沈み、目に光はなく、まるで人形あるかのように只ひっそりとしていた
今の輝くような純粋で優し気な彼女とは似ても似つかないくらいだった
おまけに手にはあざがあった

「あれがサインなんすか?あんなに悲しそうで暗い顔してるなんて…」

「私もこれまでいろんな奴と会ってきたが…こんな顔は初めてだ…」

「ヴー…サインカワイソウ…」

「このことを彼女はどうして今まで黙っていたんだ?」

私は必死に頭をフル回転させて考えた
しかし出てくる度に自分に否定され、結局何も思いつかなかった

(このままではサインに何と言っていいのかもわからない…何が…何が理由なんだ?)

その時だった
ふとラボの方から物音が聞こえてきた

「誰かいるんすかね?」

「?あそこには今誰も入ってないはず…まさか!」

私はすぐにラボの扉を開けたそこには

「わ!な、何だよ!脅かすな!」

「「フレイア!」」

人間の姿のフレイアが狭そうに何かをもって座っていた

「そこで何してるんだ!」

「あ?いや別に…今帰って来ただけだけど…」

「そういえばシオフキーと何を話したんだ?」

「それは秘密にさせてくれ。安心しろ。別にお前らに不利なことは一切教えてない。」

「そうか…」

「なぁフレイア。」

「ん?」

「サインはなぜ…自分の過去を話したがらないんだ?」

「…」

フレイアはふと黙り込むと私のことをまじまじと見つめてきた

「な、何だ?」

「…そうか…察せないか。」

「察するって…言ってくれなきゃわからないんだ!あまりに生きていた環境、境遇が違いすぎて…」

「そう、それだ。」

「?」

「サインはお前に二つのことを知られることをひどく恐れていた。いや、全て知られたくなかったろうな。何しろお前に迷惑をかけたくないという一心だったからな。」

そうして彼女は理由を説明し始めた

訳(コワルスキーside)→←刺繍と高笑い(シオフキー&?side)



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設定タグ:ペンギンズ , コワルスキー , シオフキー   
作品ジャンル:恋愛
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闇鍋ソース - コメありがとうございます!そう言って頂けて本当に嬉しいです!とても元気がでます!これからもっと面白くなっていくので楽しみにしていてください! (2018年4月9日 7時) (レス) id: 00ec63ee18 (このIDを非表示/違反報告)
あやまる〇(プロフ) - こんばんは!初めまして、あやまると言います!最近読み始めたのですがとても面白くて作品更新がとても楽しみです^^*投稿主様のペースで構いませんので、これからも頑張って下さいね!陰ながら応援してます! (2018年4月8日 20時) (レス) id: 230c938807 (このIDを非表示/違反報告)

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作者名:闇鍋ソース | 作者ホームページ:http//  
作成日時:2018年2月13日 19時

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