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手当(シオフキーside) ページ39

「な、何笑ってるんだ?」

「おかしいと思うだろ?こんなに傷だらけなのにこんなに平気な顔して。」

「当たり前だ。」

「実はオレもさっき気づいたばっかなんだ。」

「は?」

「オレ、実は痛覚が無いんだ。」

「!?」

困ったように笑うフレイアを前にして私は絶句した
痛覚が無い?
そんな状態でよくこれまで生きてこれたな…
そもそも痛覚が無いことを羨ましく思うやつもいるだろうが
痛覚が無いということはどんな大怪我を負っていても病気を患っていても一切気付けないということだ
そんな状態では早死にしていてもおかしくない
これまで生きてこれただけ奇跡といえる

「まぁ普段はサインが体使ってるし、あいつには痛覚あるからそのおかげで生きてこれたって感じだけど…」

「なんて奴だ…一体お前は何なんだ。」

「さぁ?オレだって知りたいよ。でもキーパーに散々改造された結果だ。こういえばもう察しが付くだろ?」

「!」

キーパー教授の名前が出てきて私はハッとした
そうだこいつのもとはサインでキーパー教授のもとから攫ってきた
つまり攫う前にキーパー教授が何らかの人体実験をしているという噂は小耳にはさんでいたが
それが本当だったという事か
というかサインが目の前で消えた時点でなんで調べなかったんだ私は

「今ここにいたら間違いなく殴ってやりたいくらい憎い奴さ。」

「ほぉ?…そうだ。手当してやるからちょっと来い。」

「へ?」

「お前に敵意が無いことも分かったし、殴るにしたってその腕じゃ無理だろ?出血もひどい。」

「いや、この程度ほっときゃ…」

フレイアはそう言いかけたが、途端に力が抜けて私にもたれかかってきた

「ほら見ろ。血が足りなくて貧血になってるじゃないか。大人しくついてこい。悪いようにはしない。」

「へへ…そうみてぇだな…分かった。頼むわ。」

「最初から素直に聞け。つかまってろよ?」

そう言って私はフレイアにをおぶりながら医務室へとセグウェイを進めた

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設定タグ:ペンギンズ , コワルスキー , シオフキー   
作品ジャンル:恋愛
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闇鍋ソース - コメありがとうございます!そう言って頂けて本当に嬉しいです!とても元気がでます!これからもっと面白くなっていくので楽しみにしていてください! (2018年4月9日 7時) (レス) id: 00ec63ee18 (このIDを非表示/違反報告)
あやまる〇(プロフ) - こんばんは!初めまして、あやまると言います!最近読み始めたのですがとても面白くて作品更新がとても楽しみです^^*投稿主様のペースで構いませんので、これからも頑張って下さいね!陰ながら応援してます! (2018年4月8日 20時) (レス) id: 230c938807 (このIDを非表示/違反報告)

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作者名:闇鍋ソース | 作者ホームページ:http//  
作成日時:2018年2月13日 19時

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