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鮮血(コワルスキー&シオフキーside) ページ37

「コワルスキー…」

「…」

彼女が去った後、私は立ち尽くしていた
彼女の言った悲劇そのものという言葉の意味
それが心の中でどうにも引っかかっていてもどかしい気持ちでいっぱいになった
しかし、今はそれよりもこれからサインとどう向き合っていくか
それが今考えなければならない最重要事項だろう
きっと彼女は自分の過去を知られたことで次目が覚めた時に大いに取り乱すことだろう
その時に彼女を落ち着ける言葉を考えなければならない
これからも彼女の傍にいたいから

「帰りましょう隊長。今日はいろいろあって新人たちも疲れているでしょうし。」

「え、あ、あぁ…そうだな。帰るぞ諸君。」

「はいっす隊長!。」

「ヴヴヴ…モノタリナイ…」

私はそう言って基地に帰るよう仕向けた
ふと帰り際に新人が何かを見つけたようでじっと床を見つめていた

「どうしたんだ新人?」

「コワルスキー、これなんすかね?」

「ん?見せてみろ…これは…」

新人を退けそれを見た瞬間、私は咄嗟に新人の目を覆い隠した
床に落ちていたのは真っ赤な色を纏った鮮血だった

ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー

「ああああ!クソが!まさかまた人間に負けることになるなんて!」

私は苛立っていた
フレイアというあの人間の女
サインの中の存在だとかなんだとかぬかしていたが
そんなことよりなぜあいつは私を見逃したんだ?
いっそのこと殺してくれたほうがマシだったというのに!
変なところで慈悲なんかかけおって…
やはり人間は滅ぼさなくては
膨大な力を持ち、私にあのような仕打ちをしたこと
その身をもってわからせなくては…
そんなことを考えながら私はアジトへと帰還した
が、帰って早々驚いた
なぜか置いてきたはずのRED1を含めたロブスターたちが帰ってきていたからだ

「は、はぁ!?RED1、お前いつの間に戻って来たんだ?私のほうが先に撤退したはずだが…」

「いやぁ、俺もわかんないんすけどね。いつの間にやら戻ってきてまして…ボスの手はずじゃないんすか?」

「そんなこと計画書に書いてあったか?」

「いえ。…そういえばボス、さっきから気になってたんすけどなんか首筋に赤いのついてません?」

「は?」

そう言われて近くにあった鏡で見てみると確かに赤い液体が首に付着していた
それも新しく外部からのものだった
さらに言えば血液だった
私から出たものでないのならいったいいつどこでついたというのだ?

突然現れて(シオフキーside)→←彼女の過去(コワルスキーside)



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設定タグ:ペンギンズ , コワルスキー , シオフキー   
作品ジャンル:恋愛
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闇鍋ソース - コメありがとうございます!そう言って頂けて本当に嬉しいです!とても元気がでます!これからもっと面白くなっていくので楽しみにしていてください! (2018年4月9日 7時) (レス) id: 00ec63ee18 (このIDを非表示/違反報告)
あやまる〇(プロフ) - こんばんは!初めまして、あやまると言います!最近読み始めたのですがとても面白くて作品更新がとても楽しみです^^*投稿主様のペースで構いませんので、これからも頑張って下さいね!陰ながら応援してます! (2018年4月8日 20時) (レス) id: 230c938807 (このIDを非表示/違反報告)

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作者名:闇鍋ソース | 作者ホームページ:http//  
作成日時:2018年2月13日 19時

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