愛の誓い ページ18
「コワ...さん?」
突然のことに呆然と目をパチクリしている私に
コワさんはボロボロと涙を止めることなくことなく言葉を続けた
「何故だ...何故なんだ...どうして君はいつも自分を低く見るんだ!
綺麗じゃ無い?そんなことあるものか!
君は容姿も心もどんな花より美しい!
君の心の輝きは満点にきらめく星々やあの月でさえも君の輝きには到底及ばない!
それなのに君はいつもいつも自分を酷く扱うんだ。
まるで自分は優しさを受け入れるに値しないとでもいうかのようにいつも謝り優しさから離れようとする。
その本心は誰よりも愛を欲しているのに!」
「あっ...」
図星を突かれ思わず声が口から漏れる
少し落ち着いたのか今度は落ち着いた声色で
「なぁ、教えてくれないか?
君に過去一体何なのかを...
私は君を守らなくてはいけない立場にありながら君をあまりにも知らない
知らな過ぎるんだ
だから私に教えてくれ...
私はそんなにも...頼りないだろうか?」
と言った
「っ...!そんな...そんなことない!コワさんは...コワさんは...!」
私は間髪入れずにすぐさま叫んだ
「頼りないだなんてそんなことあるはずありません!コワさんは優しくて辛い時は慰めてくれる特別で大切な方です。でも...」
「でも?」
その後の言葉を私はどうしても繋ぐことが出来なかった
(言っても...良いのかな?)
本当のこと
この心に押さえ込んでいることを
はたして打ち明けても良いのだろうか
コワさんは良い方だ
でも...
(もし、悪い方へと流れてしまったら)
僅かにある最悪の結末を考えるとどうしても声が出せなかった
「...サイン。」
「...?」
優しげな声がして私は自然と顔を上げた
するとその瞬間
コワさんはバッと私を力強く抱きしめた
私は静かに
「コワさん?」
と尋ねると静かに、そして優しく、いつもの落ち着くあの声でそっと囁いてきた
「泣きたい時はその悲しみを受け止める
辛いことがあるなら何でも私にぶつければ良い
悩みがあればどんな小さなことでも酷なことでも話してくれ
たとえそれが私にとって、そして君にとってどんな結果を招くことであっても
私は
ー君を愛し続けると誓おう。たとえ君がどんな存在であろうとも...ー」
「ぅ...あぁ...!」
気づけば私は大粒の涙を流しながら強くコワさんを抱きしめ返していた
その優しさが私の心を癒してくれるかのように
心の中の悪いものが
一斉に外へ溢れ出したかのように
とても心地の良い感覚だった
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闇鍋ソース - コメありがとうございます!そう言って頂けて本当に嬉しいです!とても元気がでます!これからもっと面白くなっていくので楽しみにしていてください! (2018年4月9日 7時) (レス) id: 00ec63ee18 (このIDを非表示/違反報告)
あやまる〇(プロフ) - こんばんは!初めまして、あやまると言います!最近読み始めたのですがとても面白くて作品更新がとても楽しみです^^*投稿主様のペースで構いませんので、これからも頑張って下さいね!陰ながら応援してます! (2018年4月8日 20時) (レス) id: 230c938807 (このIDを非表示/違反報告)
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