満天の星 ページ16
「サイン！そろそろ行こうか？」
「あ、はい！」
その夜、私とコワさんは動物園の外にある公園へと天体観測をしにいく事になった
いつもなら就寝時間なので外出はできなけど、コワさんが隊長に頼み込んでくれたらしい
特別に許可が下りたので私は久しぶりに外へ行く事への期待と嬉しさに満ちていた
「久しぶりだなぁー。動物園の外に出るのなんて。何だかワクワクしちゃいます！」
「あぁー...確かに部屋の整備で忙しかったしな。言ってくれれば私が隊長に許可を取ったぞ？」
「そっ、それはいけません！私のワガママなんかで仕事が増えてしまうのは申し訳ないです！」
「そ、うか...」
私がそう言うとコワさんはちょっとしょんぼりした表情で目を逸らした
(あ、あれ？私なんかまずい事言っちゃった！？ど、どうしよう！謝らないと！で、でも何が悪いのか分からないしそれで謝っても誠意が伝わらないというかまた同じことを繰り返してしまう可能性も....うーんどうしたものかぁ...)
「ついたぞ。」
「ふぇ！？」
どうやら私が悩み悩んでいる内に目的地に着いていたらしい
コワさんの声に反応してバッと頭を反射的に上げると私は目を思わず見開いた
「綺麗...」
私の目に入ってきたのは見渡す限りに広がる満天の星々だった
その美しい光景に私はただただ見とれてしまった
「どうだ？この前丁度見つけた穴場なんだが、雲も無いし絶好の観測日和だろ？人目もつかないしな。」
「はい...本当にすごい...！こんなに綺麗な星空初めて見ました！ありがとうございます！コワさん！」
「...！あぁ！君の喜ぶ顔が見れて光栄だ。」
コワさんが顔をほころばせたのを見て、私は気をきかせようと持ってきたポシェットから星座早見表を取り出した
「それは？」
「星座早見表です。今日天体観測するって聞いたので自分で作りました。」
「作った！？」
「はい！あと必要になると思いましたので望遠鏡も。」
「すまない...私が用意しておくべきだったな...」
「え！？なんで謝るんですか！？」
私はなんでコワさんが謝るのか分からず益々頭の中が混乱してきた
(うーん...どうしてうまくいかないんだろう？私はコワさんを喜ばせようと思ったんだけどなぁ...)
またも頭を悩ませているとコワさんが口を開いた
「取り敢えず星を見るとしようか間食として幾らか食料も持ってきたしな。」
「え、あ、はい！早見表も合わせますね。」
こうして私達は天体観測を始めるのだった
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闇鍋ソース - コメありがとうございます！そう言って頂けて本当に嬉しいです！とても元気がでます！これからもっと面白くなっていくので楽しみにしていてください！ (2018年4月9日 7時) (
レス) id: 00ec63ee18 (このIDを非表示/違反報告)
あやまる〇(プロフ) - こんばんは！初めまして、あやまると言います！最近読み始めたのですがとても面白くて作品更新がとても楽しみです^^*投稿主様のペースで構いませんので、これからも頑張って下さいね！陰ながら応援してます！ (2018年4月8日 20時) (レス) id: 230c938807 (このIDを非表示/違反報告)
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