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怒り(コワルスキーside) ページ44

「はーなーせー!」

「ウゥー」

「あっ!コワルスキー!」

つくと目に入ったのは暴れる隊長とそれを羽交い絞めにするリコと慌てた様子の新人だった
しかしそこにサインの姿は無かった

「サインは!?」

「リングテールが掻っ攫っていった!全くあのキツネザルめ」

「何だって!?」

最悪だ

あいつは只でさえ油断ならない危険な奴だと言うのに!

「急いで助けに行かないと!彼女はどこに!?」

「コワルスキー!頼むからもう彼女のことはあきらめてくれ!彼女には信用ならん点も幾つかあった!この恋は成立しないだろう・・だから」

「ふざけるな・・・」

「は?」

隊長の発言にカルテのことを知っていた私は耐えられなくなりつい口走ってしまった

「何が・・・何処が・・・何処が信用ならないっていうんですが!彼女を疑うのもいい加減にしてください!知ってるんですよ・・・あなたが初めて会った時から今日まで彼女に疑いの目を向け続けていたことを!でもどうです!?虫一匹殺せないような優しい性格、純粋な目、輝かしいまでに美しい笑顔、彼女のどこがスパイに見える!それに来てから数週間、彼女は怪しい態度なんてなに一つとっちゃいない!それなのに・・・それなのに・・・!貴方も過去の経験から疑り深くなったのかもしれない!だが彼女だってそれ以上に無理をしているのかもしれない!どうしてそれがわからない!」

「そっそれが彼女の策略かもしれないだろ!」

「まだいうか!」

「おっ!落ち着いてよコワルスキー!」

散々叫んだ挙句、隊長の胸倉までつかみ、新人に止められようやく私は冷静さを取り戻した

「ハァ・・・ハァ・・・とにかくこれを見てください。リコ新人の目を塞げ。」

「アイ。」

「え、何!?なんで?」

新人にはあまりにも刺激が強いので新人の目をリコに塞がせると私は持っていたカルテを広げた
それを見た2羽は初めてカルテを見た私と同じくらい顔を青ざめさせた

「ワァーオ・・・」

「まさか・・そんな・・私はなんてことを・・」

リコはただただ写真を見つめ、隊長はその場でへなへなと座り込み深くうなだれた

「詳しい説明は後にしますが・・もう一度聞きます・・これを見ても貴方は彼女をうたがうんですか?」

「・・・」

隊長は暫し黙り込むとすっと立ち上がり、いつもの凛々しい顔つきに戻った

「行くぞ諸君。仲間の彼女救出作戦開始だ!」

「・・!はい!」

その言葉を聞いて私は安心した
サイン、直ぐ行くからな

助けてくれたのは→←駆ける(コワルスキーside)



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設定タグ:ペンギンズ , コワルスキー , シオフキー   
作品ジャンル:恋愛
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闇鍋ソース - リルスさん» コメントありがとうございます。展開早いですが宜しくお願いします。コワの紳士と崩壊のギャップたまらぬwww (2018年1月17日 15時) (レス) id: c3d1155458 (このIDを非表示/違反報告)
リルス(プロフ) - コワマジ紳士… (2018年1月16日 23時) (携帯から) (レス) id: 5254e9f568 (このIDを非表示/違反報告)
闇鍋ソース - 月影アリアさん» なるほど弓ですか!確かにそれならシオちゃんでも使いやすそうだし2番目の夢主にも合いそうです。参考にさせていただきます! (2018年1月10日 17時) (レス) id: c3d1155458 (このIDを非表示/違反報告)
月影アリア(プロフ) - 薙刀イイですね……あ、弓とかどうです?(個人的に好きなだけ) (2018年1月10日 0時) (レス) id: 773e520719 (このIDを非表示/違反報告)
闇鍋ソース - 月影アリアさん» そう思って頂けて光栄でございます! さぁ…ご期待に添えるようイケペンになるよう頑張るぞ! (2018年1月6日 22時) (レス) id: 21c95cb039 (このIDを非表示/違反報告)

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作者名:闇鍋ソース x他1人 | 作者ホームページ:http//  
作成日時:2018年1月4日 15時

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