休暇 ページ4
「さてサイン君」
『はい・・なんですか?教授。』
まだ痛むおなかを支えながら私は立ち上がる
「実はね、君に休暇を与えようかと思ってね。」
『休暇・・ですか。』
「そう。ここ最近業務と”実験„で心身共に疲れてるんじゃないかい?」
『!?』
嘘だ
あり得ない
あの教授が私を気遣うなんて
私の体を普通じゃなくしておかしくしたくせに
今更優しくしてくるなんてあり得ない
さっきだって私のお腹を思いっきり蹴ってきたんだから
⦅でも…それが本当なら…⦆
そう思ったのも束の間
次に出た教授の発言でそんな思いもすべて吹っ飛んだ
「あぁ。勘違いしないでくれよ?あくまで<実験体>である君の体が壊れないように仕方なく行う処置だ。休みは2日間。その次の日からは特別な実験をするから。まぁ、精々楽しんでくれたまえ。」
あぁ、やっぱりそうだ
実験体として使えなくなるのが嫌だから…
少しでも期待した私がバカだった
『……ありがたく存じます。』
私はその場で軽く礼をして教授に御礼の言葉を言った
勿論こんなこと思ってもいない
「僕からは以上だ。今日はもう帰るといい。…じゃあ、良い休暇を。」
彼はそう言うと、私の横を静かに通りすぎて部屋から出ていった
私は部屋から出ると、ぎゅっと拳を握り、唇を噛んだ
あぁ…私はずっとあの人の駒として、実験体として一生使われ続けるんだ
『・・・帰ろう。』
そう言って帰ろうとした瞬間
鈍い音と衝撃に襲われ
私は気を失った
22人がお気に入り
感想を書こう!(携帯番号など、個人情報等の書き込みを行った場合は法律により処罰の対象になります)
闇鍋ソース - リルスさん» コメントありがとうございます。展開早いですが宜しくお願いします。コワの紳士と崩壊のギャップたまらぬwww (2018年1月17日 15時) (レス) id: c3d1155458 (このIDを非表示/違反報告)
リルス(プロフ) - コワマジ紳士… (2018年1月16日 23時) (携帯から) (レス) id: 5254e9f568 (このIDを非表示/違反報告)
闇鍋ソース - 月影アリアさん» なるほど弓ですか!確かにそれならシオちゃんでも使いやすそうだし2番目の夢主にも合いそうです。参考にさせていただきます! (2018年1月10日 17時) (レス) id: c3d1155458 (このIDを非表示/違反報告)
月影アリア(プロフ) - 薙刀イイですね……あ、弓とかどうです?(個人的に好きなだけ) (2018年1月10日 0時) (レス) id: 773e520719 (このIDを非表示/違反報告)
闇鍋ソース - 月影アリアさん» そう思って頂けて光栄でございます! さぁ…ご期待に添えるようイケペンになるよう頑張るぞ! (2018年1月6日 22時) (レス) id: 21c95cb039 (このIDを非表示/違反報告)
作品は全て携帯でも見れます
同じような小説を簡単に作れます → 作成
この小説のブログパーツ