指示待ち鬼はもう辞める (ページ2)

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鬼と妖精ページ2

何にも考えれなくなった、

もしもの事が考えれなくなった、

もし誰かが来て、封印を解いてくれるという事も

もし誰かが来て一緒に鬼ごっこしてくれるかもという事も

随分と前に考えなくなった

ただ広い館で独り、何かが来るのをずっと待ってる

ある時一匹の妖精が来た

緑の帽子の子、ちゃんと出迎えてやらなきゃ

その子の所へ行くと、とても驚いていた

俺よりも少し低い身長、遠目ではきれいに見えたボロボロの帽子、
腕や脚、顔には沢山の火傷や切り傷がある

その子は全く喋らないし、動きもしない、ただずっとこちらを見ている

鬼「上がっといで、治してあげる」

妖精は静かに頷いて、ついて来た

手当をしながら何故こうなったかを聞いた、

妖精の森の近くで戦があったらしい、それで巻き込まれて、こんなに傷だらけ

俺にはあまり関係がない事だった、

鬼「怪我が治るまではここに居ろ」

妖精「森ﾆ帰ﾚﾅｲ」

鬼「じゃあ、ずっとここに居ろ」

妖精「ｿｳｽﾙ」

鬼「ずっと居るんなら、名前教えとかんと不便やな、俺はらっだぁ」

妖精「ﾐﾄﾞﾘｲﾛ」

これからよろしく