３６６日 ＜T,Juri＞

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Aside


朝。


スマホの通知音で目覚めた。


ベッドに寝転びながら、電気スタンドに置いたスマホに手を伸ばす。


寝ぼけながら、LINEを開く。


「…え！！？？」


思わずベッドから跳ね起きる。


北斗『おはようございます。改めて、松村北斗です。よく眠れましたか？時々遊びにお誘いさせていただいても構いませんか？』


昨日の記憶を引っ張り出す。


…そういや連絡先交換したな…


既読にしちゃったから、慌てて返信する。


『おはようございます。森本Aです。大丈夫ですよ！！遠慮なく申し付けてください！』


…なんか事業メールみたいになってしまったがまぁいいだろう。


そう思いつつ、返信する。


北斗『本当ですか！？ありがとうございます！』


秒で返ってくる返信。


…早い…


『…ふふっ、』


松村さん…面白い人。


まだスクロールも出来ないLINEのトーク画面を見ながら、私は思わず微笑んでしまった。











電車に揺られて、会社に向かう。


「おはようございます。」


亮平「おはようございま〜す。相変わらず早いっすね、Aさん」


「あべべくんこそ早いね」


亮平「いっつも言ってますけどそのあべべくんってなんですか？」


「可愛いあだ名ですよ〜」


亮平「Aさんくらいですよ、俺のことそんな名前で呼ぶの」


あべべくんはそう言ってはにかんだ。


彼は阿部亮平くん。


私の一年下の後輩で、かなり優秀な人。


お顔も良くて、仕事も出来て、人当たりもいい。


当然だが、モテる。


蓮「先輩！阿部ちゃん先輩！おはようございます！」


「おはよう、ぐろめー」


亮平「目黒おはよ、」


蓮「先輩、そのぐろめーってなんすか」


「めぐろだから、ぐろめー」


亮平「…Aさんのネーミングセンスヤバいっすよね」


私たちに挨拶してきたのは、後輩の目黒蓮くん。


ポンコツが目立つとこがあるが、要領はいい。


そして、高身長でスタイリッシュでお顔がいい。


もちろん、モテる。


「ぐろめーこの前頼んだ書類できた？」


蓮「はい。持ってきました」


「…うん。よくできてんじゃん。成長したね、ぐろめー」


蓮「あざす！これもA先輩と阿部ちゃん先輩のお陰です！」


「口がうまいな、ぐろめー」


亮平「…ヤバい、ぐろめーにツボりそうｗｗ」


口元を抑えて、可愛らしく笑うあべべくん。


…なんて可愛いんだ。

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