第十七回：不思議なボタン【お話】 ページ33
ある男の所に、見知らぬ紳士が箱を持ってやってきた。その箱にはボタンが付いていて、
それ以外には何も仕掛けらしきものは見あたらなかった。その紳士は穏やかな口調で
男に言った。
「あなたがこのボタンを押すと、どこか遠い場所で、あなたの知らない人が死にます。
そのかわり、このボタンを押して頂けましたら、あなたに100万ドルを現金で差し上げましょう。」
そう言うと、紳士はボストンバックを開き、中に詰め込まれた札束を見せた。
男が躊躇うと、紳士は3日後に箱を取りに来るから、それまでに決心して欲しいと言って
去っていった。
男は悩んだが、誰も知らない人間なのだからと、最後の日にボタンを押した。翌日、
紳士が現れ、男に礼を言って100万ドルと引き替えに箱を回収した。紳士が会釈して
去ろうとしたとき、男は紳士に尋ねた。
「本当に人が死んだのか？」
すると紳士は答えた。
「はい。確かに昨晩、遠い場所で、あなたの知らない人が死にました」
男は良心が痛んだが、目の前の札束を見て自分を納得させた。
「もう一つ教えてくれ」
「はい、何でございますか？」
「その箱はどうするんだ？」
すると紳士は微笑んで言った。
「どこか遠い場所の、あなたの知らない人に届けます」
第十七回：不思議なボタン【解説】→←第十六回：高級ヘッドフォン【解説】
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コン狐 - 一体５人目は誰でしょう？という話ですよ。4年前のものにすみません(><;)理解できたら、面白いですよね！理解できたら嬉しいです。説明下手ですみません！解らなかったら言ってください！できたら説明します。 (2021年1月10日 19時) (
レス) id: 07818548ca (このIDを非表示/違反報告)
コン狐 - SAYAKAさん» ゆあさんの解説では、Ｄさんは最後、タッチする人がいないとなっていますね。ですので、次の人にタッチする事が出来ないという事は、Ａさんにタッチ出来ないんです。となると、５人目がいないと文中にある、『繰り返した』ということは不可能になります。 (2021年1月10日 19時) (レス) id: 07818548ca (このIDを非表示/違反報告)
SAYAKA - 「雪山で遭難」の話あんまり分かりませんでした。理解力無くてすいません！ (2016年2月25日 15時) (レス) id: 9e54bbcb3f (このIDを非表示/違反報告)
Rihito - とても分かりやすいですね！面白い！ (2016年2月25日 14時) (レス) id: 9e54bbcb3f (このIDを非表示/違反報告)
真絋(プロフ) - 赤い部屋っていろんなとこでみる (2015年11月7日 20時) (携帯から) (レス) id: d3de3a8643 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：ゆあ | 作成日時：2013年1月25日 1時
