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長尾「なんでですかー！！」
勢い良く扉を開けながら謙杜くんがリビングから出てきて
玄関に座っていた私のほうに走ってきた。
A「おっおお！？！？」
長尾「買い出しだったら嘘つかんで言ってください！」
西畑「そやでー！１人で行かせるわけないやろ。」
ぞろぞろと皆も出てくる。
A「す、すみません… 皆さんの邪魔したくなくて」
藤原「Aさんのこと邪魔なんて思ってるやつおらんから。な？」
大橋「ということで、俺とAさん買い出し行ってくるから！」
長尾「やっぱり俺も！！」
今度は大橋さんのほうに駆け寄って行く。
え！！大橋さん、帽子と眼鏡かけてる！！
うわぁぁあ…眼鏡かけてるの初めて見た…
かっこいいなぁ。
大橋さんの眼鏡姿に見入っていると
ちょっと拗ねた感じの道枝さんが目の前にやってきた。
道枝「俺に言ってよ。」
A「え！えっと、ごめんなさい…」
道枝「いやっ違っ！ 謝ってほしいとかやなくて！ただ、一緒に行きたかっただけ。
……あ、」
思い出したような顔をして、手を招く。
A「？ どうしま…
私の言葉が終わる前に道枝さんの顔が耳に近づいてきた。
道枝「さっきの俺のとこにも来てくれるってやつ、大橋くんには内緒な？」
こそっと耳元で話しかけられる。
A「え？ なんで…？」
道枝「いいからいいから。」
にこっと道枝さんは笑う。
その意味が分からなくて不思議に思っていると
他の皆と話していた大橋さんが私の元へつかつかとやってきた。
大橋「Aさん、行くで。」
そう言うと私の腕をぐいっと引き上げる。
A「えっうわっ！？ 大橋さん！？」
大橋「じゃあ皆行ってきます〜！」
そのまま引っ張られながら二人で外に出た。
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作者名：ゆい | 作成日時：2022年12月6日 17時
