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初恋の相手、直人との出会いは高校三年生。
私は学級委員長をしていて、
彼は隣のクラスの学級委員長だった。
委員会で集まることも多く、隣のクラスということもあって次第に仲良くなっていく。
そして恋心が芽生えていった。
直人「今日の放課後、暇？」
A「暇だけど…？」
直人「ん、じゃあこれ教えて？むずいんだよね」
これ、と指を差すのは数学の教科書。
A「っ、うん！じゃあクラスで待ってるね…！」
この日、
私たちは初めてキスをした。
付き合おうとかハッキリとしたことは言われてない。
でも、恋人同士になれたんだよね…？
これが普通なのかなって
恋愛経験が少ない私はそう思うことにした。
………………そう、思いたかった。
月日はどんどん過ぎて行って、
大学受験の合格発表の日。
同じ大学を目指し、無事に二人とも合格。
よかったね！と二人で言い合いながら
いつもと同じように手を繋いで歩く通学路。
その途中、私は立ち止まった。
大学生になる前に私はやっぱりこの関係をちゃんとハッキリさせたくて_____、
勇気を出して今まで聞けなかったことを口にした。
A「あ、あのね… 私たちって付き合ってるんだよね？」
直人「…は？」
A「いやっ！だってそういうこと初めに話してなかったし… 」
直人「………そうだよ、」
やっぱり大丈夫だったんだ、と安心したのに。
私は次の日にフラれてしまった。
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作者名：ゆい | 作成日時：2022年12月6日 17時
