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A「す、すごい…！！」
目の前でくるくると丸くなっていくたこ焼きたち。
大橋さんのたこ焼きを焼く技術がすごすぎる。
形を作るのが早いし綺麗！！
大橋「そんなに見つめられると照れるんやけど〜笑」
A「だって！！すごいんですもん！見てて楽しくて！笑」
興奮気味の私に大橋さん少し得意そうな顔で笑っている。
一方、そんな私の周りでは……
長尾「うまーーい！！！！！」
大西「え、やばぁ。これおいしすぎるやん。」
皆が私の料理を食べていた。
反応を見る限り味は大丈夫そうかな？
藤原「お前こんな旨い飯いっつも食べてたん？」
大橋「ええやろ〜〜！… って待って！？
俺も分も残しておいて！？」
すごい勢いで食べてくれるから
ほぼ残っていない。
それはそうか、二人分しか作ってなかったし六人で食べたら少ないよね！？
A「あのっまた作るので！！」
西畑「西畑のために作ってほしいな〜♡」
ふにゃっとした笑顔と甘い声。
隣に座る西畑さんが距離を詰めながら顔を覗き込んできた。
ち、近いな！！！？
今日会ったときから思ってたけど
皆って距離感おかしくない！？
西畑「顔赤くなっとる〜！ 可愛いなぁ」
A「そんな、ことはっ」
うわぁぁ！！
自分でも絶対赤くなってると思ってたから
必死に隠していたのに…！
大橋「ちょっと大ちゃんやめてくれへん！？」
西畑「可愛いんやもーん！ あ、そういえばAさんって彼氏おるん？」
A「え、」
急にそんなことを聞かれると思わなくて
間抜けな声を出したと同時に、
皆の視線がバッと私に集まる。
彼氏……… 彼氏ね……
昔のことを思い出して苦笑いをしてしまった。
高橋「え、え、おるん？」
A「いやいやいや！ 居ないですよ！？」
大西「じゃあ好きな人は？」
A「あー…好きな人もいない、です」
はは、と乾いた笑いをする。
高橋「歯切れ悪ない？」
長尾「何かあったん…？ あ！話すの嫌ならええねんけど！」
A「話すのが嫌とかじゃないんですけど…、つまらない話ですよ？」
道枝「…聞きたい、教えて？」
道枝さんの言葉に皆が頷きながらこちらを見るから
ぽつりぽつりと、
私の初恋の話をし始めた。
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作者名：ゆい | 作成日時：2022年12月6日 17時
