ホットミルク2 (ページ12)

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A「え、えええ……」

展開の速さについていけない。

抱き締められたり、キスされそうになったり……
大橋さんにとって私って何なんだろう…

チラッとコンビニの中を見ると
こっちを見ながらスマホをフリフリして
口パクで何かを言っている。

A「見て………？」

自分のスマホに目をやると大橋さんから連絡が入っていた。

『すぐおわるから』

急いで打ってくれたのかな？
全部ひらがなになってる。

思わずくすっと笑ってしまった。

A「大丈夫ですっと……」

買っている大橋さんを見ていると時折こちらを確認して手を小さく振ってくれる。

………優しい。

でもそれはきっと皆に。私だけに特別じゃない。

そんなことを思っているとまたスマホが光った。

『もうすぐ会計！俺が外出たら来た道戻ってくれる？後ろから付いていくから。途中で合流しよ』

な、なるほど………
お店の前で合流したらちょっと危ないもんね。

大橋さんが出てきたのを確認し、
目が合ったので"了解です"の意味を込めて頷いてから
さっき歩いていた道へ戻った。