ホットミルク2 (ページ2)

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A「あ、飲み物出すので先に持っていってもらえますか？」

道枝「ん、了解！」

道枝さんは元気に返事をして
皆の元へ盛り付けたおかずを持っていった。

おお～～！！と歓声が聞こえる。

長尾「うわ！やば！！」

西畑「えっめっちゃ美味しそう～～！！」

道枝「そうやろ～？」

藤原「いやなんでみっちーが得意気やねん笑」

そんな会話が聞こえてきて笑みがこぼれる。

喜んでくれたみたいで良かった、
と安心しながら冷蔵庫を空けて中を確認すると
ペットボトルのお茶が１つのみ。

A「………足りなくないか？」

そりゃそうか、さすがに7人分ストックしてないよな。
大橋さん一人暮らしだし…

A「よし、買いに行ってこよ！」

でもきっとここで買い出しに行くなんて言ったら
誰か付いてきてくれそうだよなぁ…

せっかく皆集まって楽しそうにしてるのに邪魔はしたくない。

A「皆さんすみません、会社から電話があったので先に食べててもらえますか？」

キッチンからリビングに戻りながら
買い出しに行くことがバレないように嘘をつく。

西畑「えっ、終わるの待ってるで？」

大西「そやで～～、皆で食べよ！」

A「いや！！けっこう時間かかるかもしれないので！！あ、おいしくなかったら残してください…」

長尾「そんなことないから大丈夫！笑」

わりと強めに言ってしまったけど…
良かった、嘘付いたの気がついてないみたい。

ってあれ？
大橋さんの姿がない…

A「そういえば大橋さんは…？」

藤原「あいつタオル取りにあっちの部屋行っとるよ」

A「じゃあ電話すること言ってきます」

よし、このまま買い出しに行ってしまおう。
できれば大橋さんに会わずに行けたら嬉しい。

A「…んっ！？」

リビングを出ようと歩き出そうとしたら
座ってる道枝さんが私の手を引いた。

道枝「早く、帰ってきてな」

うーん、可愛い。
しょんぼりした大型犬に見える。

A「ふふ、わかりました。」

こっそり財布を取って玄関へと向かった。