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〈大橋side〉
A「うん、誰も使ってないかな。おいで？ 服乾かそうね。」
誰も居ない休憩室に入り、
置いてあった扇風機を持ってきてくれた。
ジャケットを脱いで風を当てる。
扇風機のおかげですぐ乾きそうやな、良かった…
大橋「すみません、迷惑かけてしまって…」
A「迷惑なんかじゃないよ！ …むしろごめんね、ちょっと強引過ぎたよね。
いきなり知らない人に付いてきてって言われたら怖いよねぇ…」
やってしまった、と言わんばかりに
顔を両手で覆っている。
大橋「いやいや！！そんなことないですって！！ ほんまに助かりました… ありがとうございます！！」
がばっとその人に向かって頭を下げる。
すると頭の上で可愛らしい笑い声が聞こえた。
A「ふふ、良かったぁ。 あ、これ！あげるね。」
手出してねって言われて
なんやろと思いながら両手を出すとチョコレートが。
A「甘い物食べれる？ 甘い物食べると元気出るから、お裾分け。」
大橋「えっ甘い物好きです！ ありがとうございます！」
A「これね、今ハマってるチョコなんだ！ すっごく美味しくて！」
キラキラした笑顔で話してくるから
相当甘い物好きやねんな。
……今日のお礼に、
何かお菓子でも渡せたら………
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作者名：ゆい | 作成日時：2022年11月9日 15時
