穏やかな朝 ページ38
昨日の夜、極度の緊張からか、私はまたもやソファーで寝てしまっていた。
夢現に、キッド溜め息を聞いた気がする。
そして、綺麗にベッドの上に運ばれていた。
昨日想いを伝えようと思ったのに、何やってんだ、私は…………
自分で自分に呆れた。
午前８時。
今日は夕方前の出勤だから、時間がある。
だけど、キッドと朝ご飯食べたいな。
そう思い、薄いカーディガンを羽織って、自分の部屋から出た。
すごく、良いニオイがした。
｢おう。早かったな。｣
『キッド……。おはよう』
｢もう、できる。待ってろ。｣
私がキッチンまで行くと、パンケーキ、スープ、サラダが作ってあり、キッドは手慣れた手つきでコーヒーを入れていた。
｢待ってろっつったろ？｣
『これ、全部キッドが作ったの？』
｢あ？他に誰がいんだよ。｣
『……こんなに料理出来たんだ。』
｢昨日、サッチを見てたからな。嫌でも覚える。簡単なものしか作ってねーけど。｣
『ううん。凄く美味しそう……』
｢朝から、そういう声出すな。誘ってんのか。｣
『え！？ちょっ……そんな声出してないッ！』
｢クッ！冗談だ。顔洗ってくるか？｣
『っ、そうするもん。』
キッドってば、相変わらずのマイペース。
だけど、こんな風に朝食を作ってくれるなんて思ってもみなかった。
きっと、サッチさんの料理を見て、もう自分の技術として身に付けてしまったのだろう。
パンケーキの飾り方が、プロ並みなんだもん。
私は、顔を洗うために洗面所に向かった。
｢からかい甲斐のあるヤツ。｣
『もう！聞こえてるからねッッ』
｢わかった、わかった。行ってこいよ。｣
会話がなんて、心地良い。
私が想いを伝えたら、もっと仲良くなれる？
優しい、優しいキッド。
海賊だったなんて、本当に信じられない。
キッドと一緒に朝食を食べ終えた。
どれも、文句の付け所がないくらい、美味しかった。
何でも出来るキッド。
これなら、一人でも困らないね。
『ねぇ、キッド。明後日、隣の部屋に住めるように契約に行くんだけど、何か欲しいものある？』
｢……何もねーよ。｣
『でも、困るでしょ？家具は揃ってるけど、キチンのものとかは、全然ないよ？』
｢……買い物行くか。｣
『うん！着替えて支度が出来たら行こうか！！』
｢あァ。｣
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弱音ハクはオレの嫁(プロフ) - 面白かったです！キッドの小説は少ないので見つけられると嬉しいです！ (2021年4月12日 15時) (
レス) id: ccc8b6f347 (このIDを非表示/違反報告)
心遥 - お大事に〜！！！！！ (2016年5月17日 16時) (レス) id: 24e2ac7908 (このIDを非表示/違反報告)
紅葉＊(プロフ) - 心遥さん» まだ良くなってません(゜ロ゜;久しぶりに風邪引きました(>_<) (2016年5月15日 7時) (レス) id: 02f81fdce9 (このIDを非表示/違反報告)
心遥 - 風邪？！？！大丈夫ですか？！ (2016年5月13日 17時) (レス) id: 24e2ac7908 (このIDを非表示/違反報告)
紅葉＊(プロフ) - 心遥さん» 今風邪引いてて更新が遅くなりそうですが、よろしくお願いします(;ﾟ∇ﾟ) (2016年5月12日 13時) (レス) id: 02f81fdce9 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：紅葉＊ | 作成日時：2016年3月24日 5時
