エースという男 ページ29
ｴｰｽ｢お嬢さん、少しだけでいいから何か食っていかねぇか？｣
その声に導かれるように、またキッドの後ろから顔を覗かせると、ソバカスが印象的でニコッと太陽の様に笑う、黒髪の男の人がこちらを見ていた。
ｴｰｽ｢ユースタス、お前は仕事に戻れ。たまたま客足がついてなかったから良かったものの、今度やったらマジでクビだぞ！！｣
ｷｯﾄﾞ｢ぐ……ッッ｣
ｴｰｽ｢サッチも厨房に戻れ。そんで、何かこのお嬢さんに作ってやれよ。｣
ｻｯﾁ｢おう！腕がなるぜッ！！このお嬢さんが、俺の料理を食べてくれることを想像しただけで、興奮するぜッッ！！｣
ｴｰｽ｢変態め。トラファルガー、お前も何か食ってけ。お前はそっちのカウンター席な｡お嬢さんは、そこのテーブル席で待ってな。｣
あっという間に店内は静かな雰囲気となり、殺気だっていたキッドやサッチさん、トラファルガーさんも、このソバカスのお兄さんによって争いは収められた。
『……あの、ありがとうございます。』
ｴｰｽ｢んあ？ハハハハ！！良いってことよ！！それより、悪かったな。あんな雰囲気、普通のお嬢さんには堪えらんねぇだろ？｣
なんムードメーカーな人。
そして、優しい。
その場を簡単に収めていく感じが、何故か大物感があって圧倒されるが、それを鼻に掛けない明るさと気さくさと、笑顔があって。
椅子に座ると、私は注文してないが可愛らしいピンクと紫のカクテルを、その人は持ってきてくれた。
ｴｰｽ｢俺は、エース。
こりゃアルコール抜きだから安心して飲みな。ユースタスの初仕事だぞ。｣
『え？キッドが、これを作ったんですか？』
ｴｰｽ｢おお！あいつ、見かけによらず、器用だな！！今、サッチの仕事もどんどん覚えてる。厨房でケンカばっかしてるがな！！ハハハハ！！｣
『……あ、美味しい。』
ｴｰｽ｢え！？あ！！？
ゆ、ユースタスに会ったら言ってやんな！！喜ぶぜ、きっと！｣
目が合うと突然、顔を赤くしたエースさんの笑顔があった。
何故か慌てた様子で、うつ向き咳払いをして、エースさんが何かブツブツ呟いた。
ｴｰｽ｢飲み物飲んでるだけで、見惚れるって変態か、俺は。…もうサッチをバカにできねぇな、｣
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弱音ハクはオレの嫁(プロフ) - 面白かったです！キッドの小説は少ないので見つけられると嬉しいです！ (2021年4月12日 15時) (
レス) id: ccc8b6f347 (このIDを非表示/違反報告)
心遥 - お大事に〜！！！！！ (2016年5月17日 16時) (レス) id: 24e2ac7908 (このIDを非表示/違反報告)
紅葉＊(プロフ) - 心遥さん» まだ良くなってません(゜ロ゜;久しぶりに風邪引きました(>_<) (2016年5月15日 7時) (レス) id: 02f81fdce9 (このIDを非表示/違反報告)
心遥 - 風邪？！？！大丈夫ですか？！ (2016年5月13日 17時) (レス) id: 24e2ac7908 (このIDを非表示/違反報告)
紅葉＊(プロフ) - 心遥さん» 今風邪引いてて更新が遅くなりそうですが、よろしくお願いします(;ﾟ∇ﾟ) (2016年5月12日 13時) (レス) id: 02f81fdce9 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：紅葉＊ | 作成日時：2016年3月24日 5時
