すれ違う記憶 ページ26
突然、大きな音と共に、扉が開く。
｢ッ！！何やってンだ！！てめェッッ！！！｣
｢……お前、ユースタス屋か？｣
『…………キッ……ド……？』
｢！！｣
キッドは振り替える男に殴りかかった。
男はあり得ないくらいの速さで私から離れて立ち上がり、キッドの拳も空を切る。
二人は睨み合い、沈黙を破ったのは黒髪の男だった。
｢ユースタス屋。こんな所で何してる。｣
｢誰だ、てめェ！！何で、俺を知っているッッ！！！！｣
｢………俺が、わからねぇのか？｣
｢てめェなんざ、知らねぇよッッ！！｣
｢トラファルガー・ローだ。シャボンディ諸島で会っただろうが。｣
｢………！また、シャボンディ諸島かよ……｣
｢また？｣
｢無駄話はいいッ！！！表出ろッッ！！
そいつに好き勝手しやがって！！！！ブン殴らせろッッ！！｣
トラファルガー・ローは腕を前に出し、何やら小さく｢ROOM｣と言った気がした。しかし、直ぐ様、舌打ちが聞こえた。
｢ここじゃ、能力は使えねぇのか。｣
私は、震えて言うことを聞かない身体を必死に起こし、キッドの方へ行こうと起き上がった。
しかし、足には力が全く入らなくて、あっという間に身体は傾き、景色は歪んだ。
｢Aッッ！｣
キッドの大きな腕は、私を難なく抱き、私は、震える手で彼の服を掴んだ。
『キッド、ありがと……』
｢A｣
キッドの怒りに満ちた視線は、トラファルガー・ローに向けられた。
｢テメェ、コイツに何もしてねぇだろうなァ！？！？｣
｢残念だが、未遂だ。｣
『…………ッ』
ビクッと身体を震わせれば、キッドはそれ気が付き、抱き寄せた私を見ると、大きくてゴツゴツしたその手で、私の頬を優しく包んだ。
｢A、大丈夫だ。｣
『キッド………』
そんな様子を怪訝そうに見て、トラファルガー・ローはこちらを見て、言い放った。
｢ユースタス屋。話がある。｣
｢お前の話なんか聞きたくもねェが、どうも話をしなきゃいかんらしいなァ……！！｣
彼の大きな腕は、私を優しく抱き締めた。
｢A、お前も一緒に来い。今、お前を一人にしたくねぇ。｣
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弱音ハクはオレの嫁(プロフ) - 面白かったです！キッドの小説は少ないので見つけられると嬉しいです！ (2021年4月12日 15時) (
レス) id: ccc8b6f347 (このIDを非表示/違反報告)
心遥 - お大事に〜！！！！！ (2016年5月17日 16時) (レス) id: 24e2ac7908 (このIDを非表示/違反報告)
紅葉＊(プロフ) - 心遥さん» まだ良くなってません(゜ロ゜;久しぶりに風邪引きました(>_<) (2016年5月15日 7時) (レス) id: 02f81fdce9 (このIDを非表示/違反報告)
心遥 - 風邪？！？！大丈夫ですか？！ (2016年5月13日 17時) (レス) id: 24e2ac7908 (このIDを非表示/違反報告)
紅葉＊(プロフ) - 心遥さん» 今風邪引いてて更新が遅くなりそうですが、よろしくお願いします(;ﾟ∇ﾟ) (2016年5月12日 13時) (レス) id: 02f81fdce9 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：紅葉＊ | 作成日時：2016年3月24日 5時
