海賊 ページ24
｢おい…！！待てッ！！｣
チャリンッ
しまった！鍵を落とした……ッッ！
階段まで走ると、あっという間に腕を捕まれ、口を押さえられた。
『んんんッ！！』
｢逃げるな。話がしたい。さっきの部屋はお前の部屋だな？入らせてもらう。｣
『んんーッ！！！！』
｢暴れんな。痛い思いはしたくないだろ？｣
引き摺られるように、部屋の方へ連れていかれ、落とした鍵は男の手に。
男は、部屋の鍵を開けると、私を先に押し込んでから、彼は玄関の扉に立ち塞ぐように立つ。
そして、押さえられていた口は解放され、玄関の扉の鍵はガチャリと男の手によって閉められた。
『…ッッ………何するんですか！！』
｢お前が逃げるからだ｣
『当たり前でしょ！？』
「ここは、何処だ。俺のいた所とだいぶ違う。近くに海はあるか？｣
『そんなに簡単に海に行けるような土地じゃない。……あなたは、誰？』
「俺はトラファルガー・ロー。海賊だ。｣
『…………海…賊…？』
聞き慣れない響きに、戸惑う。
海賊なんて、まだ現代にいるの？
そして、なんで此処にいるの！？
とりあえず、私には無関係だ。
『私にはわかりませんっ！お帰りください……ッッ！！』
｢まだ解決してねぇ。｣
『私には関係ありませんッ！』
｢気付いたら、お前の部屋の前にいたんだ。関係ねぇ事ねぇだろ。｣
『知りませんッ！そんなの！！』
｢………。お前、いい度胸してるな。｣
『！？』
｢言うこと聞かねぇなら、聞かせるまでだ。｣
『わッッ！！』
まだ靴を履いたまま。
もちろん、その男も。
彼から感じる威圧感に後ずさりすれば、廊下の段差に躓いて、尻餅をついた。
見上げれば男は、妖艶な笑みを浮かべた。
ぞくりと、背筋が凍る。
慌てて起き上がろうとすれば、男は廊下に土足で上がり、私に馬乗りになった。
両手を捕まれ、床に縫い付けられた。
｢この状況で、お前には何が出来る？｣
『いやッ！どいてよッ！』
｢威勢のいいのは嫌いじゃない。｣
『触らないでッ！！』
｢覚悟しろ。俺の言いなりにしてやるよ。｣
『ッ………！！』
さっきよりも心のない低い声は、私の心を陥れ、目の前は暗くなっていった。
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弱音ハクはオレの嫁(プロフ) - 面白かったです！キッドの小説は少ないので見つけられると嬉しいです！ (2021年4月12日 15時) (
レス) id: ccc8b6f347 (このIDを非表示/違反報告)
心遥 - お大事に〜！！！！！ (2016年5月17日 16時) (レス) id: 24e2ac7908 (このIDを非表示/違反報告)
紅葉＊(プロフ) - 心遥さん» まだ良くなってません(゜ロ゜;久しぶりに風邪引きました(>_<) (2016年5月15日 7時) (レス) id: 02f81fdce9 (このIDを非表示/違反報告)
心遥 - 風邪？！？！大丈夫ですか？！ (2016年5月13日 17時) (レス) id: 24e2ac7908 (このIDを非表示/違反報告)
紅葉＊(プロフ) - 心遥さん» 今風邪引いてて更新が遅くなりそうですが、よろしくお願いします(;ﾟ∇ﾟ) (2016年5月12日 13時) (レス) id: 02f81fdce9 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：紅葉＊ | 作成日時：2016年3月24日 5時
