初めての朝は ページ21
『キッド、おはよ〜』
｢………あ"？｣
『う………キッド、恐い……』
｢んあぁ……Aか｣
『ご飯出来たから、布団片付けていい？』
｢あァ……悪いな｣
『時間はまだあるし、大丈夫だよ。』
｢……顔洗ってくる。｣
昨日、リビングで布団を敷いて、キッドはそこで寝てもらった。
大きい彼には、布団はギリギリで申し訳なかったけど、ソファーは狭いし、お客用布団があったので、それでいいと彼は言ってくれた。
ぼーっとしたキッドは、寝起きは怖かったものの、起きればシャキッと動いてくれて、あっという間に朝御飯の支度は出来た。
トーストとオムレツ、焼いたベーコンとコンソメスープ。
こんな簡単なものでいいかな？
ガチャリと扉から出てくれば、前髪をヘアピンで留めたキッドが出てきた。
｢お。旨そうだな。｣
『あ！ヘアピン似合うね！』
｢あぁ、早速借りた。｣
『んじゃ、食べよっか！』
椅子に座り、手を合わせて｢おう。｣と返事をした。黙々と食べてくれるのを見ると、きっと満足してくれているであろう。綺麗に、食べ終えた。
『好みとか全然聞かなかったけど、大丈夫だった？』
｢おう。旨かった。あんま嫌いなもんはねーよ。｣
『もし口に合わなかった物があったら言ってよ？』
｢お前の作るもんはだいたい旨ぇだろ。なんとなくわかる。｣
『……！ありがと……』
｢クッ、照れるなよ。｣
『もうッ！あ、片付けるね！』
｢あぁ、いい。やっとく。昨日でわかった。
あと、今日から仕事行くから遅くなる。日付が変わる頃だと思う。｣
『そっか、初日なのにそんなに遅くなるんだ。んじゃ、合鍵渡しとくね。』
｢悪いな。夕御飯も向こうで食べてくるから、いらねぇからな。｣
『わかった。あ、私そろそろ支度して仕事行くね！私が帰った頃には、もう出ちゃうよね。ちょうど、すれ違いになっちゃうね。』
｢寂しいか？｣
『な……ッッ！！何で！？』
｢クククッ！俺の方が、お前が居なくて寂しいかもしんねぇ。｣
『…………！！！からかわないでよッ！』
｢ハハハハ！！ゆでダコだな。早く支度して来いよ。｣
『キッドって意地悪ッ！もうッ！！』
怒りながら支度するために、洗面台に向かった。
そんな私の背中に、ふと緩んだ笑顔が見つめていた。
｢反応が可愛いから、意地悪言いたくなるんだ。｣
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弱音ハクはオレの嫁(プロフ) - 面白かったです！キッドの小説は少ないので見つけられると嬉しいです！ (2021年4月12日 15時) (
レス) id: ccc8b6f347 (このIDを非表示/違反報告)
心遥 - お大事に〜！！！！！ (2016年5月17日 16時) (レス) id: 24e2ac7908 (このIDを非表示/違反報告)
紅葉＊(プロフ) - 心遥さん» まだ良くなってません(゜ロ゜;久しぶりに風邪引きました(>_<) (2016年5月15日 7時) (レス) id: 02f81fdce9 (このIDを非表示/違反報告)
心遥 - 風邪？！？！大丈夫ですか？！ (2016年5月13日 17時) (レス) id: 24e2ac7908 (このIDを非表示/違反報告)
紅葉＊(プロフ) - 心遥さん» 今風邪引いてて更新が遅くなりそうですが、よろしくお願いします(;ﾟ∇ﾟ) (2016年5月12日 13時) (レス) id: 02f81fdce9 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：紅葉＊ | 作成日時：2016年3月24日 5時
