穏やかな夕食 ページ16
現在、18:30。
仕事を探しに行って、まさか今日すでに見つけてくるとは思わなかった。
彼が外出している間、私は夕御飯の支度を済ませておいた。
彼の好みはわからなかったが、サラダ、スープ、ハンバーグなんて、定番な料理を作って帰りを待っていた。
嫌いな物がないといいなぁ、と心配して振り返れば、後ろからキッチンを覗き込んでくる大きなユースタスさんが近くに居て、またまたド○○キしてしまった。
｢旨そうだな。そういえば、腹減った。｣
『なら、作っといて良かった！ここで手を洗って、そこのテーブルの椅子に座って待っててくださいね。』
｢ああ。ありがとな。｣
『！！』
お礼を言われてしまった。
こんなに素直な人だと思っていなかった。
ユースタスさんのイメージは、もっとガサツで偉そうなのかと思いきや、意外にも落ち着いた雰囲気を持っており、彼は丁寧に手を洗った。
｢何か持ってくモンあるか？｣なんて聞いてくれたから、お言葉に甘えて出来た料理を運んでもらった。
『なんか、ありがとう。』
｢あ？礼を言うのは俺だろ。｣
『ユースタスさんて、優しいんですね。』
｢……お前ほどじゃねぇよ。｣
『え？』
｢あとユースタスさんて、ヤメろ。あと、敬語もな。確か俺は、２０か２１だ。同じくらいだろ。｣
『私２３なんで、少し上ですね！』
｢本当にか？童顔だな｣
準備が出来ると、彼は私に合わせるかのように一緒に椅子に座った｡
そして、少し目が合えば、私は何だか嬉しくて、笑顔で｢食べよ！｣と、声を掛けた。
｢……！…旨ェな。｣
『ホント！？良かったぁ！キッドさんの好きなものわからなかったから、心配してたんだ！』
｢キッドでいい。｣
『え？』
｢俺もAって呼んでる。お前もキッドって呼べ。キッドさんつーのは、なんかムズ痒いからな。｣
『わかった！キッド！』
｢おう。｣
笑顔で応えれば、キッドも溜め息混じりに笑顔になる。
その笑顔が……好きだな、なんて思ってしまった。
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弱音ハクはオレの嫁(プロフ) - 面白かったです！キッドの小説は少ないので見つけられると嬉しいです！ (2021年4月12日 15時) (
レス) id: ccc8b6f347 (このIDを非表示/違反報告)
心遥 - お大事に〜！！！！！ (2016年5月17日 16時) (レス) id: 24e2ac7908 (このIDを非表示/違反報告)
紅葉＊(プロフ) - 心遥さん» まだ良くなってません(゜ロ゜;久しぶりに風邪引きました(>_<) (2016年5月15日 7時) (レス) id: 02f81fdce9 (このIDを非表示/違反報告)
心遥 - 風邪？！？！大丈夫ですか？！ (2016年5月13日 17時) (レス) id: 24e2ac7908 (このIDを非表示/違反報告)
紅葉＊(プロフ) - 心遥さん» 今風邪引いてて更新が遅くなりそうですが、よろしくお願いします(;ﾟ∇ﾟ) (2016年5月12日 13時) (レス) id: 02f81fdce9 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：紅葉＊ | 作成日時：2016年3月24日 5時
